ジャッジ不在だけでは説明できない 低迷ヤンキースが抱える深刻...の画像はこちら >>

戦線離脱しているジャッジ Photo/Getty Images

打線、先発、守備…… MVP不在だけでは説明できない苦戦ぶり

ニューヨーク・ヤンキースは、アーロン・ジャッジを欠く中で苦しい戦いを強いられている。しかし、米『Sports Illustrated』は、現在の低迷は主砲の不在だけでは説明できないと指摘している。



ジャッジは5月31日に右第1肋骨を骨折して戦線離脱。チームは6月以降、13勝17敗と負け越し、直近10試合では9敗を喫するなど失速している。

もちろん、2年連続ア・リーグMVPを欠く影響は小さくない。それでも同誌は、「ジャッジが戻ればすべて解決する」という見方には疑問を投げかけている。

まず問題視されているのが打線だ。

6月以降のヤンキース打線は深刻な不振に陥っている。この間、チーム打率は.215、出塁率は.281、長打率は.387で、打撃の総合力を示すwRC+も86と低迷(『FanGraphs』の統計)。ジャッジ不在の影響はあるとはいえ、戦力を考えれば極端に低い数字が並んでいる。

ジャッジやジャンカルロ・スタントンを欠くとはいえ、打線にはコディ・ベリンジャーやポール・ゴールドシュミットといったMVP経験者がおり、ベン・ライスもオールスター級のシーズンを送ってきた。それだけに、現在の得点力不足は戦力だけでは説明できないと同メディアは分析している。

開幕からリーグ屈指の安定感を誇った先発投手陣にも変化が表れている。

5月末まで2点台だった先発防御率は、6月以降4点台後半まで悪化。
復帰したゲリット・コールは本来の支配力を取り戻せておらず、マックス・フリードやカルロス・ロドンも故障離脱を余儀なくされた。

若手投手の奮闘は見られるものの、シーズン序盤のような盤石さは失われており、ローテーション全体に不安が広がっている。

さらに見逃せないのが守備だ。

ヤンキースはシーズン序盤こそ堅実な守備を見せていたが、6月以降は失策が急増。負傷者の影響で本職ではないポジションを守る選手も増え、守備の連係ミスや判断ミスが目立つようになった。

特に6月26日のレッドソックス戦では4失策を記録し、自責点0にもかかわらず6失点を喫する異例の試合となった。6月以降の30失点が失策絡みで生まれており、この数字はメジャー最多だという。

ジャッジが復帰すれば、打線の迫力が増すことは間違いない。しかし、『Sports Illustrated』は、現在のヤンキースが抱える問題は一人のスター選手の復帰だけで解決できるものではないと強調する。

打線の停滞、先発投手陣の失速、そして守備の乱れ。優勝をめざすチームとしては、いずれも早急に改善が求められる課題だ。

ジャッジの帰還は再浮上への大きな追い風となるだろう。
それでも、ヤンキースが本来の強さを取り戻すためには、チーム全体が開幕当初の安定感を取り戻すことが不可欠だ。

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