アルゼンチン代表の”マルビナス”チャントに英退役軍人らが反発...の画像はこちら >>

準決勝でイングランドと対戦するアルゼンチン代表 photo/Getty Images

準決勝でイングランドと因縁の対決

ワールドカップの準決勝でイングランドと対戦するアルゼンチン代表が、準々決勝のスイス代表戦後にロッカールームで歌ったチャントが、イギリス国内で大きな波紋を広げている。『THE Sun』が報じた。



チャントで使われた「マルビナス」という言葉が波紋を呼んでいる。「マルビナス」はアルゼンチンがフォークランド諸島を指す際の呼称で、同国は同諸島の領有権を主張している。1982年には両国が武力衝突したフォークランド紛争が起き、イギリス側255人、アルゼンチン側649人が死亡した。

アルゼンチン代表は、スイス代表との延長戦を制して準決勝進出を決めた後、「マルビナス」「故ディエゴ・マラドーナ氏」、そして最後のワールドカップ制覇を目指すFWリオネル・メッシに触れたチャントを歌い、勝利を祝福。その様子が拡散されると、フォークランド紛争を経験したイギリスの退役軍人らが相次いで反応した。

フォークランド紛争で重傷を負った元ウェールズ近衛兵のサイモン・ウェストン氏は、「命を落とした人々への侮辱だ。イギリス人だけでなく、アルゼンチン人に対しても失礼な行為だ」とコメント。「1982年当時、この選手たちはまだ生まれていなかった。何について歌っているのか理解しているとは思えない。とても子どもじみたチャントだ」と語った。

さらに、「”マルビナスのために”と言いながら、結局はサッカーの試合について歌っているだけだ。フォークランド諸島の人々には、自分たちの人生を歩む権利がある」と自身の考えを示している。


また、フォークランド紛争に従軍したクリス・パリー氏も、「アルゼンチンにはフォークランド諸島に対する正当な権利はない。スポーツに政治を持ち込むべきではない」と指摘した。

歴史的なライバル関係にあるイングランドとアルゼンチン。果たして決勝に進むのはどちらなのか要注目だ。

編集部おすすめ