FIFAが211カ国参加のU-15W杯を検討していた? 野球...の画像はこちら >>

FIFAのインファンティーノ会長 photo/Getty Images

開幕式や閉会式をディズニーで開催する案も?

国際サッカー連盟(FIFA)が、加盟する211協会すべてを参加させる「U-15ワールドカップ」の創設を検討していたことが分かった。『The Athletic』が報じている。



同メディアによればFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は過去1年間、民間投資家と大会の開催・商業化について協議を進めており、211の加盟協会すべてが参加するユース向けの「フェスティバル」として大会を展開する案が浮上していた。そのモデルとして参考にされていたのは、野球の「リトルリーグ・ワールドシリーズ」だったという。

リトルリーグ・ワールドシリーズは、アメリカで毎年開催される少年野球の国際大会で、世界各地の12歳までの選手が参加することで知られている。

U-15ワールドカップの具体的な企画案は、メキシコサッカー連盟の元コミッショナーであるフアン・カルロス・ロドリゲス氏らによって作成された。プレミアリーグのチェルシー会長で、MLBのロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーでもあるトッド・ベーリー氏が率いる『エルドリッジ・インダストリーズ』も、この構想を支援していたという。

大会にはFIFAに加盟する211協会すべてが参加し、32組に分かれて各組6~7チームが入る形式が想定されていた。開催地としては、フロリダ州オーランドにある「ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックス」が候補に挙がっており、アメリカではESPNが大会を中継する構想だった。同施設はウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの近くに位置しており、開幕式や閉会式をディズニーのテーマパークで行う案も検討されていた。

この大会は通常のワールドカップに出場することが難しい国々にとっても、世界大会を経験できる場になることが期待されていた。さらに、強豪国のクラブが若い選手をスカウトする機会を増やす狙いもあったとされる。

一方、FIFAが大会の商業化に向けて外部投資家と協議していたことは、これまで公表されていなかった。『The Athletic』によると、投資家側は当初、放映権料を取らずに世界各地で大会を中継し、視聴者やスポンサーを獲得しながら長期的に大会の価値を高める構想を持っていたという。


FIFAは2025年12月、新たなU-15世界大会の創設を発表している。第1回大会は男子のみを対象とし、シニア世代よりも短い試合時間や小さなピッチを採用する予定で、2027年には女子大会も開催する計画だった。しかし、2026年ワールドカップ開幕直前にFIFAは『エルドリッジ・インダストリーズ』側にこの構想を進めない方針を伝えたとされている。理由については明らかにされていないが、プロジェクトに近い複数の関係者は、子ども向け大会の商業化に対するFIFA内部の一部関係者のイメージ面での懸念があったのではないかとみている。また、FIFAの商業・イベント事業の20%の株式を外部投資グループに売却する協議が、この計画と相容れなかった可能性もあるという。

その後、FIFAは6月24日、U-15大会をアゼルバイジャンの首都バクーで開催することを決定したと発表。現時点では、外部投資を受けずに大会を実施する方向とみられている。

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