アルテタはプレミア連覇だけを考えてはいない!? Photo/Getty Images
昨季デュエル勝利率、パス成功率ともに1位
アーセナルはアストン・ヴィラからイングランド代表DFエズリ・コンサの獲得にこぎつけたようだ。まだ発表されてはいないがクラブ間合意に達し、移籍金は5100万ポンドであるという。
ガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアム・サリバ、ベン・ホワイト、ユリエン・ティンバー、リッカルド・カラフィオーリ、ピエロ・インカピエ、クリスティアン・モスケラ。すでに7人もの強力なDF陣を揃えるアーセナルが、なぜ今になってレギュラークラスのコンサを欲しがるのか。『BBC』はその理由を考察している。
もちろん第一の理由は、要の1人であるサリバが5カ月ほどの長期離脱に見舞われていることだ。さらにティンバーも鼠蹊部の問題で開幕から数週間は離脱する見込みで、序盤ということに限っていえば確かに万全ではない。ミケル・アルテタ監督は左利きのCBを並べることを好まないため、カラフィオーリやインカピエを右で起用することは考えづらく、サリバの代役を務められるのは今のところモスケラだけだ。
コンサであれば右のCB、あるいはSBのポジションを任せることができる。しかしサリバが復帰したとき、コンサ自身や他の選手の出場機会を圧迫することになりはしないか。それは当然の疑問といえる。
『BBC』は、まずコンサの能力に注目している。コンサは昨季、プレミアの全DFのなかで、もっとも高い地上デュエル勝利率を記録した。93回のデュエルのうち68回で勝利しており、勝利率は73.1%を記録している。
また、コンサは全DFのなかでパス成功率がもっとも高い。コンサは昨季2098本のパスを放ち、2003本を成功させた。成功率は95.5%という驚異的な数値だ。これは全フィールドプレイヤー中トップの数字ともなっている。パス2000本を超えたDFのなかでこれに準ずるのがトレヴォ・チャロバーの93.0%、サリバの92.9%だ。DFはセーフティなパスを行う回数が多いため成功率が全体的に高くなる傾向はあるが、全DFのなかで5メートル以上のボールキャリー数で5位にランクインしており、決してセーフティなプレイに終始していたわけではない。
アーセナルは昨季、63試合もの公式戦を戦った。今季も全コンペティションのタイトルを狙うのであれば、こういった試合数をこなさなければならない。アルテタ監督は「フィールドプレイヤー22人とゴールキーパー3人というのは十分な人数だろうか」「前のシーズンに何が起こったのか、選手たちの怪我の記録、特定の選手の多才さなどを考慮する必要がある」と述べている。
プレミアだけでなくCLも国内カップも獲りたいと考え、年間60試合を超える試合数をこなすと考えるなら、現状の選手層ですら万全ではないということだ。デュエル勝利とパス成功に表れているようなコンサという信頼度の高い選手を加えることで、アルテタはプレミア連覇だけでなく、より高いところへクラブを連れて行こうとしているように見える。
『BBC』は「アーセナルは世界のサッカー界における強豪チームの1つになりたいと考えている」と分析を締めている。レアル・マドリードやバルセロナ、バイエルンといったクラブに並ぶ地位を、アルテタは手に入れようとしているのかもしれない。

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