マンU、10人のマンCにも勝てず……英紙が指摘したキャリック...の画像はこちら >>

マンチェスター・ユナイテッドのマイケル・キャリック監督 photo/Getty Images

前線の形を変えられず

マンチェスター・ユナイテッドは、マンチェスター・シティが10人になった後も試合の流れを変えられず、ホームで痛恨の敗戦を喫した。

1-0で敗れたマンチェスター・ダービーでは、アーリング・ハーランドの決勝ゴールをめぐるVAR判定が議論を呼んだ。

一方で、英紙『THE Sun』は試合後、マンUの戦術対応にも問題があったと分析している。

同紙によると、マイケル・キャリック監督は試合開始時、シティにボールを持たせ、奪った後に素早く攻撃へ移る戦い方を選択していたという。

マテウス・クーニャとブルーノ・フェルナンデスを前線に置きながら、2人が下がってボールを受け、シティの守備陣の背後を狙う形だった。

11人対11人の時間帯には、この戦い方が機能していた。

しかし、試合の流れを大きく変えたのが前半23分のフィル・フォーデンの退場だった。

フォーデンがブルーノ・フェルナンデスへのプレイで退場となり、シティは70分間以上10人での戦いを強いられることになった。

『THE Sun』は、この場面でキャリック監督が戦術を変更すべきだったと指摘している。

数的優位を得たマンUは、相手を押し込むため前線へ人を増やす必要があった。しかし、キャリック監督はすぐに攻撃の形を変えず、前線に「空白」が生まれたという。

クーニャが前線から下がることで中央に明確なターゲットが存在せず、マンUはシティの守備陣を崩せなかった。

一方、シティのエンツォ・マレスカ監督はフォーデン退場後に動いた。

同紙によると、マレスカ監督はラヤン・シェルキに代えてイリマン・ンディアエを投入。
10人でもボールを前へ運べる選手を配置し、守備から攻撃へ移る際の逃げ道を作った。

ンディアエは後半途中からの出場ながら10回のボールキャリーを記録し、その距離は147メートルに達した。

さらにアントワーヌ・セメンヨ、マテウス・ヌネス、エリオット・アンダーソン、ハーランドも、それぞれ150メートル以上ボールを運んだという。

『THE Sun』は、こうしたシティのボール運びが、10人になったチームにとって重要な「出口」になったと分析している。

特にアンダーソンは中盤でスペースを埋めるだけでなく、攻撃でも存在感を発揮。ハーランドの決勝点につながった場面では、ヨシュコ・グヴァルディオルがクロスを入れた際、アンダーソンもマンUのペナルティエリア内まで進入していた。

対するマンUは、シティがコンパクトな守備陣形を作るとサイドからの攻撃に頼る形になった。

しかし、ディオゴ・ダロトとパトリック・ドルグのサイドから十分な攻撃を作れず、中央からシティの守備を崩すこともできなかった。

キャリック監督がようやく前線の形を変えたのは66分だった。

ベンジャミン・シェシュコを投入し、中央に高さとフィジカルを備えたターゲットを置いたことで、マンUは中央から攻撃する選択肢を得た。

しかし、その時点ですでにシティはハーランドのゴールで先制していた。

このゴールをめぐっては、エンソ・フェルナンデスがオフサイドポジションにいたことからVAR判定が物議を醸した。
フェルナンデスはボールに触れていなかったためゴールは認められたが、判定への批判も相次いだ。

それでも『THE Sun』が問題視したのはVARだけではない。

同紙は、10人になったシティに対してマンUが戦い方を変えられなかったことを指摘。数的優位を得たにもかかわらず、前線に明確なターゲットを作るのが遅れ、シティの守備を崩せなかったと分析している。

今回のマンチェスター・ダービーでは、10人になったシティが選手交代によって戦い方を調整した一方、マンUは攻撃の形を変えるのが遅れた。

『THE Sun』は、こうした対応の差がマンUの敗戦につながったと分析している。

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