6月下旬以降、それまでマーケットをけん引していた半導体銘柄が軟調になっている反面、それ以外の銘柄は逆に強い動きになっているものが目立ちます。半導体銘柄からそれ以外の銘柄へのシフトを、どのようにして行えばよいのでしょうか?


急落の半導体銘柄、持っていて大丈夫?銘柄入れ替えを検討中の人...の画像はこちら >>

6月下旬以降物色対象に明確な変化が生じている

 今年4月から6月にかけて、日経平均株価の大幅な上昇は、半導体関連銘柄がけん引していました。


 その間、それ以外の銘柄はたとえ業績が堅調であっても株価が軟調なものが目立っていました。


 その流れは6月下旬以降変化していて、日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割って算出される「NT倍率」は大きく低下しました。これは日経平均株価よりTOPIXの方が強い動きであることを示しています。


 通常NT倍率が下がっているときは、個人投資家が投資対象とする銘柄が強い動きになっていて、今回も同様な動きです。


 それまで強かった半導体関連銘柄が一斉に調整局面を迎えた一方で、例えばオリエンタルランド(4661)サンリオ(8136)など、これまで株価の動きが弱かった銘柄が一転して反転上昇に転じています。


 日経平均株価が大幅に下落する日であっても半導体関連銘柄以外の銘柄は上昇することも多く、明らかに物色対象の変化を感じます。


トレンド転換直後の買いが最も有利

 たとえ好業績の銘柄であっても、種々の理由から株価は下落を続けることがあります。そのため、株価が下降トレンドを描いている間は新規の買いは控えるべきで、投資のタイミングとして筆者が考えるのが、下降トレンドから上昇トレンドへの転換直後です。


 具体的には25日移動平均線を超えた直後で、先のオリエンタルランド株も6月初旬に25日移動平均線を超えてから、それまでとは打って変わって継続的な上昇となり、年初来高値を更新するまでになりました。


 ですから、投資候補銘柄を継続的にウオッチし、株価が下降トレンドから上昇トレンドに変化するタイミングをつかまえて新規買いを行うのが有効です。


気が付いた時にはすでに株価が上昇している場合は?

 しかし、得てしてそのようなベストなタイミングでトレンドの変化を察知して新規買いをすることはなかなかできないものです。


 筆者も6月下旬以降の物色対象の変化は感じてはいたものの、下降トレンドから上昇トレンドへの転換直後に新規買いをできた銘柄は限られています。


 大部分の銘柄は、継続して株価の動きをウオッチしていませんでしたので、株価がかなり上昇した後にトレンドの転換に気が付いたケースが大半です。


 この場合に筆者がとる対応策としては主に二つです。


[1]まだ上昇トレンドに転じていないが、もうすぐ上昇トレンドに転じそうな銘柄(25日移動平均線を超えそうな銘柄)を探し出し、株価をウオッチして上昇トレンドになったらすぐ買えるようにしておく


[2]すでに株価が上昇してしまっている銘柄については押し目(株価上昇途中の一時的な調整局面)を待ち、株価と25日移動平均線との乖離(かいり)率が小さくなったら新規買いをする


 この二つを組み合わせて、物色対象の変化に取り残されないようにしつつ、先行して上昇している強い銘柄へ乗る機会をうかがうようにしています。


半導体株へのケアはもう不要?

 では、調整局面となっている半導体関連銘柄については、今後のケアはもう不要なのでしょうか?


 筆者は25日移動平均線を割り込んだ銘柄は速やかに売却し、保有しないようにしていますから、現時点で半導体関連銘柄は保有していません。


 しかし、再び半導体関連銘柄が反転上昇し、マーケットをけん引するような状況が訪れる可能性もあります。


 一方、半導体関連銘柄の安値からの上昇率はかなりのもので、バブル相場のような様相をみせていたことも確かです。そのため、投資リスクも他の銘柄より高くなっているといえます。


 ですから、半導体関連銘柄が調整局面を終え25日移動平均線を超えてきたら投資対象となるものの、実際に投資するのかどうか、投資するのであればどの程度のポジションを半導体関連銘柄に振り分けるのか、といった点は、ご自身のリスク許容度などを踏まえつつ対応する必要があります。


 筆者個人的には、半導体関連銘柄が再度上昇トレンドになった場合はある程度の買いは入れようと今のところ思っていますが、あまりポジションは膨らませすぎないようにしようと考えています。


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(足立 武志)

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