最近急増している「デジタルギフト」の優待。楽天ポイントやAmazonギフトカードなど多種多様な電子マネーに交換できる使い勝手のよさが魅力です。

今回は9月のデジタルギフト優待株の中から業績、財務面も安心の銘柄を厳選。高額さが魅力の「フルハシEPO」をはじめ、配当も魅力的な銘柄もあるのでチェックしてみてください。


配当利回り4%超×今月だけの“特別優待”も…株主優待で「デジ...の画像はこちら >>

9月の高額デジタルギフト優待株!業績、財務面でも問題ない銘柄を選ぶ

 株主優待品として最近増えているのがデジタルプラス(3691)提供のデジタルギフト。メールやSMSを通じて贈呈されるため、企業側に株主の住所管理や配送の手間がかからないことが好評を博し、導入する上場企業が増えています。


 優待を受け取る株主のほうも楽天ポイント、Amazonギフトカード、PayPayマネーライトや仮想通貨ビットコインなどに交換できるので便利。


 コンビニや一部ドラッグストアなどでしか使えないQUOカードに比べて「金券」としての使い道が豊富です。


 最近の相次ぐ株主優待制度の新設でも、低コストで導入できるデジタルギフトがよく使われます。


 ただ業績不振で株主配当が無配にもかかわらず、株価つり上げを狙ったかのように高額デジタルギフト優待の新設を発表する企業などもあり、銘柄選びは慎重に行いたいもの。


 そこで業績や財務面で問題がない銘柄に絞って、高額デジタルギフト優待株を厳選しました。また時価総額は100億円前後を基準に、投資家から一定の評価を得て、取引に問題がない程度、日々の売買高がある銘柄を選定しました。


 紹介する全ての銘柄は株主配当も行っているため、比較的利回りの高い配当金と金銭的価値が高いデジタルギフトを両方受け取ることで、インカムゲイン(定期収入)の面で投資効果を上げることができます。


年間1万円分のデジタルギフトが受け取れるフルハシEPO(9221)!

 東海地区が地盤のリサイクル企業・フルハシEPO(9221)は2026年3月末から優待を新設。9月・3月末に200株(投資金額23万7,400円※)以上保有で一律、デジタルギフト5,000円分が贈呈されます。


※投資金額は2026年8月14日の株価を基に計算。

以下、文章中の投資金額、予想配当利回り、PBRなどは全て2026年8月14日終値を基に計算したものです。


 今期2027年3月期も5期連続増配予定で、予想配当利回りは2.70%に達しています。


 同社は木材系廃材のリサイクル処理や木材チップの販売を行い、バイオマス発電事業も行う、名古屋に本社のあるリサイクル企業です。


 廃材を引き取ることで収益を得るとともに、その廃材を100%リサイクルした木材チップを紙パルプメーカーやバイオマス発電会社に販売することで安定収益を上げており、増収増益が続いています。


 今期2027年3月期も物流費や工場建設費の負担増を木材チップの値上げで補い、売上高や営業利益は過去最高を更新する予想。


 株価は2026年2月に上場来高値1,500円をつけたあと、中東情勢の緊迫化で1,000円台まで下落しましたが、現在は1,100円台後半まで回復。長期的に見ても上昇トレンドが続いています。


 産業界の脱炭素化の動きを受けて、今後も業績成長が続きそうです。


権利付き最終月:9月、3月[信用銘柄]
株価:1,187円
配当金:32円(2027年3月期予想)
配当利回り:2.70%
優待発生株数:200株以上
優待内容:200株以上保有で5,000円分のデジタルギフト
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


2:レントラックス(6045)

 レントラックス(6045)は金融、エステ向け広告が主力の成果報酬型ネット広告会社で
中古建機の海外販売なども手掛けています。


 9月・3月末に100株(投資金額16万9,200円)以上を半年以上継続保有すると一律、デジタルギフト5,000円分が贈呈されます。


 同社の予想配当利回りは1.48%と低めですが、増収と増配が続く成長企業です。


 2026年3月には貴金属リサイクルの井嶋金銀工業を完全子会社化し、東南アジアでの中古建機販売とともにリユース事業への事業拡大を新たな成長分野と位置付けています。


 今期2027年3月期は貴金属リサイクル会社の子会社化で売上高が9.7倍に急増、営業利益も24%増の過去最高に達する見通しです。


 株価は2024年以降、きれいな上昇トレンドが続き、2026年1月には1,947円の上場来高値を更新。その後、6月まで調整したものの、現在は1,700円前後まで反転上昇しています。


 利益率の非常に高い会員制のクローズド型アフィリエイト広告事業に加え、新たに進出する貴金属リサイクル事業が成長源になるかどうかが注目されます。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:1,692円
配当金:25円(2027年3月期予想)
配当利回り:1.48%
優待発生株数:100株以上(半年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で5,000円分のデジタルギフト
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


3:Smile HD(7084)

 首都圏で保育施設や幼児教室を運営するSmile Holdings(7084)は6月12日に優待内容の大幅拡充を発表。


 9月・3月末に300株(投資金額82万5,600円)以上を半年以上継続保有で一律、7,500円分のデジタルギフトが贈呈される他、今年度(2026年9月末と2027年3月末)は2回の特別優待7,500円分が追加贈呈され、年間で最低3万円分を下限に設定したデジタルギフト優待が贈呈されます。


 来期以降もこの優待が続く予定だということです。


 また株主配当も10円増配の1株当たり105円を予定。予想配当利回りは3.82%に達しています。


 会社側の説明によると、今期2027年3月期の株主配当と優待による還元額は一時的に利益を上回るものの、来期以降の成長フェーズでは中長期にわたり安定的に継続可能な還元水準と試算している、とのことです。


 同社は東京、埼玉を中心に認可保育所を運営し、最近は自治体による補助金制度の拡大が進む民間学童保育にも進出。2026年5月には同業のWITHホールディングスを買収したことで、今期2027年3月期は売上高が76%増、営業利益も2.7倍増の予想です。


 今後は首都圏の認可保育園ビジネスの安定化や規模の利益の追求、人材サービス、フード事業など事業多角化を進める予定です。


 株価は優待拡充や今期増配の発表を好感して、2026年6月安値1,856円から2,700円台まで上昇しています。


権利付き最終月:9月、3月[信用銘柄]
株価:2,752円
配当金:105円(2027年3月期予想)
配当利回り:3.82%
優待発生株数:300株以上(半年以上保有が条件)
優待内容:300株以上保有で7,500円分のデジタルギフト
その他条件:【2026年9月・2027年3月】6カ月以上継続保有で、7,500円分のデジタルギフトを追加贈呈
最新情報は 企業HP からご確認ください


4:ダイコク電機(6430)

 パチンコホール向けのシステム開発を行うダイコク電機(6430)は今回の9月末から優待内容をQUOカードから変更。9月末に100株(24万7,400円)保有でデジタルギフト1,000円分贈呈。1年以上継続保有で2,000円分、3年以上で3,000円分と長期保有するに従って高額になります。


 また今回の9月末は、グループ会社が運営する「箱根ガラスの森美術館」の開館30周年を記念して同美術館招待券1枚(2名分)、4月の和風クレープ会社SHUNRI買収を記念して和クレープ専門店「たばねのし」の商品引換券1,000円分が特別優待として追加で贈られます。


 同社が貯玉管理などのシステム開発を手掛けるパチンコホールは人口減少や娯楽の多様化で落ち込みが続いており、今期2027年3月期も2期連続の減収減益となりそうです。


 ただ、同社は実質有利子負債ゼロで自己資本比率83%超と財務基盤が非常に強固。株主優待以上に、予想配当利回り4.04%の高配当が魅力です。


 株価は2023年9月の上場来高値6,120円から2026年6月には2,034円の安値まで下落。現在は多少反発していますが2,400円台で推移しています。


 株価再浮上にはパチンコホール向け以外の新事業の開拓が必要になりそうです。


権利付き最終月:9月[貸借銘柄]
株価:2,474円
配当金:100円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.04%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で1,000円分のデジタルギフト。株式の保有数・保有期間に応じて贈呈金額が増加
その他条件:【2026年9月のみ】100株以上保有で箱根ガラスの森美術館の入場券1組(2名分)と、和クレープ専門店「たばねのし」の1,000円分商品引換券1枚を追加贈呈
最新情報は 企業HP からご確認ください


「高配当×デジタルギフト優待」でメリットを高める

 簡単に導入できて、コストも抑えられるため、デジタルギフト優待を導入する企業はどちらかというと、個人投資家があまり知らない中小型株に多いのが実情です。


 換金性の高さから、株主配当とセットで受け取って投資効率を高める手法が有効のため、配当利回りが高い高配当株の中から有望そうなデジタルギフト優待株を探しました。


 紹介する銘柄の中には時価総額が100億円に届かず、値動きが少し不安定で、日々の取引がしづらい銘柄もありますが、業績や財務の安定性にも注意を払って選んだのが以下の銘柄です。


配当利回り3%以上のデジタルギフト優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り
(2027年3月期の予想値) 優待内容 i-plug(4177) 15万9,800円 3.38% 9月末に100株を1年以上継続保有でデジタルギフト2,000円分。ただし今回9月末は優待が新設された2026年3月末から半年以上継続保有で2,000円分。
同社は新卒ダイレクトリクルーティング「OfferBox」を運営する人事コンサルティング会社。新卒採用の早期化で定額サービスが拡大、値上げも奏功し、業績は好調。時価総額が64億円と小さいため、売買のしにくさや突然の業績悪化に注意。 ASTI(6899) 23万3,000円 3.43% 5月14日に優待新設を発表。9月末に200株(投資金額46万6,000円)でおこめ券4,400円分。デジタルギフトではないものの、高額なおこめ券優待も投資効果が高いので掲載。
同社は車載電装品、産業用制御システムなどを手掛け、今期は自動車向け通信スイッチユニットの落ち込みで2期連続の減収・営業減益予想。株価は2,300円前後で底ばい。
PER10.4倍、PBR0.29倍で自己資本比率56%という高財務に対する評価やインド進出成功に期待したい。 日本カーバイド工業(4064) 33万8,500円 3.96% 9月・3月末に100株以上保有で一律、デジタルギフト500円分。
機能性樹脂やセラミック基板などを製造する化学メーカー。
今期はAI半導体向け機能化学品が好調で、3期連続の増収増益予想。株価もAI周辺株として注目され、6月には3,930円の高値に到達。
PER10.2倍、PBR0.82倍で株価に割高感はなく、4,000円台到達に期待。 コムチュア(3844) 14万7,200円 3.53% 9月・3月末に300株(投資金額44万1,600円)以上で一律、デジタルギフト1,000円分。独立系システム会社でクラウド支援サービスに強い。ビッグデータ活用やAIによる業務合理化ビジネスでも評価が高く、防衛省向け案件も手掛けている。
今期も過去最高の営業増益予想だが、株価は長期下落トレンド。高度なAIサービスが注目・評価されれば反転上昇も。 ※最低購入金額は2026年8月14日の終値で計算。

(福ちゃん)

編集部おすすめ