どの程度共通運用性を持たせるかに変わりつつある?

 ドイツのボリス・ピストリウス国防相は2026年7月17日、次世代主力戦車(MBT)の共同開発計画について、最終的にはフランスと共通の戦車プラットフォームとはならない可能性が高いとの見解を示しました。

戦闘機に続き戦車も? 独仏の兵器共同 次世代戦車は「共通のタ...の画像はこちら >>

 この発言は、第25回仏独閣僚会議後の記者会見で行われました。

これまで独仏は、それぞれの陸軍が運用するレオパルト2とルクレールの後継として、「メイン・グランド・コンバット・システム(MGCS)」を共同開発してきました。しかし今後は、共通の技術基盤や相互運用性(インターオペラビリティ)の確保に重点を置きつつ、それぞれが独自の戦車プラットフォームを開発する方向へ転換する可能性が高まっています。

 ドイツでは、2024年のユーロサトリで「レオパルト2 A-RC 3.0」と呼ばれる次世代戦車コンセプトが公開されました。フランスでは、この車両は単なるレオパルト2の改良型ではなく、実質的には「レオパルト3」に相当する車両ではないとの見方も示されています。

 そして、共同開発の限界が決定的となった要因が、MGCS計画の大幅な遅延です。配備は早くても2040年代になる見込みで、当初計画から約10年遅れているとされています。

 このスケジュールでは、フランスが計画する次期主力戦車の配備に間に合わないため、フランス政府は6月、「中間戦車(CAPINT(Capacité Intermédiaire=中間能力))」と位置付けるルクレール後継車両の開発に着手する方針を明らかにしました。このままドイツとの合意に至らなければ、MGCSは「共同で1種類の戦車を開発する計画」から、「共通技術を共同開発し、それぞれが独自の戦車を開発する計画」へと大きく姿を変える可能性があります。

 なお独仏は「FCAS(将来戦闘航空システム)」でも次世代戦闘機に関しては共同開発ではなく独自開発とする決定を6月に行っており、MGCSも共同車両の開発が見直しになった場合、陸空両方で新型兵器の共同開発がとん挫することになります。

【中継ぎとは思えない性能!】これが、フランスの中間戦車です(動画)

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