ついに無人戦闘機としての能力確認最終段階?

 トルコの総合航空宇宙企業バイカルは2026年7月30日、自社が開発中の無人戦闘航空機(UCAV)「バイラクタル・クズルエルマ」が、機内のウエポンベイ(兵器庫)から誘導爆弾を投下する試験に成功したと発表しました。

米国の機体よりも早い!? 無人戦闘機がついに機内から兵装発射...の画像はこちら >>

 試験では、ロケットサン製のTEBER-82と、アセルサン製のTOLUNという、いずれもトルコ国産の誘導爆弾を使用し、標的への直撃を確認したとのことです。

 クズルエルマは、レーダーに探知されにくい、いわゆるステルス性能を備えた無人機として開発が進められています。最高速度は約900km/hで超音速機ではありませんが、ジェットエンジンを搭載し、高い機動性を備えるほか、空母艦載機としての運用も想定されています。

 アメリカ空軍が開発を進めているYFQ-42A「ダーク・マーリン」やYFQ-44A「フューリー」と同様、有人戦闘機と連携して空戦などを行う協働戦闘機(CCA)のコンセプトに近い機体です。同社は2026年中にトルコ軍への納入を開始する予定としています。

 これまでも同機は、空対空ミサイルや空対地ミサイル、誘導爆弾などの発射・投下試験を数多く成功させてきましたが、いずれも主翼下のパイロンから行われたもので、今回のようにウエポンベイから弾薬を運用する試験は初めてとなります。

 ウエポンベイ内に兵器を収納したまま運用できれば、機体のステルス性能を維持したまま攻撃できるため、実戦運用において重要な能力の一つとされています。そのため、今回の試験は、バイカルがクズルエルマの実戦運用を見据えた開発を新たな段階へ進めていることを示すものといえるでしょう。

 なお、公開情報ベースでは、クズルエルマのような無人戦闘機コンセプトの機体が、ウエポンベイから弾薬を発射・投下する様子を公式に公開した事例は極めて珍しく、今回の試験は同機の開発が成熟段階へ近づいていることを示す成果として注目されます。

【動画】歴史的な瞬間が訪れた!? 無人戦闘機がウエポンベイから兵器を使用!

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