2026年9月3日、現地の報道などにより、ウクライナ軍が「レオパルト1」の車体をベースとしたスカイレンジャー35防空システムを、すでに戦場で運用していることが明らかになりました。
この車両は、旧式となった「レオパルト1」シリーズの車体に、35mmリボルバーカノンを備えた防空システムを砲塔化したものを搭載したものです。
しかし9月3日、ウクライナ空軍第1020対空ミサイル連隊が、この車両をすでにウクライナで運用していることを発表しました。同時に、車両が走行する様子や、車内でのやり取りなどを収めた動画も公開しました。
なお、動画の公開日は9月3日ですが、兵士の服装などから考えると、実際にはもっと前の時期に納入されていた可能性が高いとみられます。
動画に登場した、コールサイン「ティマティ」を名乗る同隊の指揮官は、「対空システムを受領した最初の部隊の一つである」と明言しており、ほかにも配備された部隊があるとみられています。
また、同車両の使い心地について同氏は、「多くの革新的な機能を備えているため、まるで宇宙船を運用しているようだ」と述べています。さらに、動画では実際に射撃する様子も収められており、ドローンのような飛翔体を撃墜する瞬間も公開されています。
スカイレンジャー35は、ドローンや巡航ミサイルなど、低高度を飛行する目標の迎撃を目的として開発されました。その役割は、かつて前線で運用されたゲパルト対空戦車に近いものになるとみられます。
主兵装の35mmリボルバーカノンは、通常弾のほか、時限信管によって空中で炸裂し、内部のタングステン製子弾を散布するAHEAD弾を使用可能です。
こうした対空戦車は、現代の戦闘機に対する対処能力には限界があると考えられていました。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻後、ウクライナ軍に供与されると、低速・低高度で飛行するドローンや巡航ミサイル、徘徊型弾薬に対して高い有効性を発揮し、その価値が再評価されました。
スカイレンジャー35は、こうした戦訓を踏まえ、現代の航空脅威への対処能力を高めることを目的として開発されたシステムです。

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