ウクライナ国防省は2026年9月4日、スウェーデンから供与されたASC890空中早期警戒管制機(AEW&C)の実戦運用を開始したと発表しました。
ASC890の供与は2024年5月に発表されており、2025年8月には、ウクライナ国内への納入が開始されたのではないかとの報道も出ていました。
スウェーデンの防衛企業サーブが開発したASC890は、空中早期警戒管制機(AEW&C)と呼ばれる航空機で、地上配備型レーダーや艦載レーダーでは探知が難しい低空飛行目標や、地球の曲率によって地上レーダーの探知範囲外となる目標などを、より遠距離から探知・追跡するために運用されています。その役割から、「空の目」「空飛ぶレーダー基地」などと呼ばれることもあります。
これまで、このタイプの航空機をロシア軍は保有していましたが、ウクライナ軍にはありませんでした。しかし、今回ASC890が供与されたことで、例えば同じく西側諸国から供与されたF-16戦闘機に対して、ASC890が探知・追跡した航空目標の情報を提供することが可能になります。これにより、F-16は自機のレーダーだけに頼ることなく、より広域の航空状況を把握し、航空脅威に対応できるようになります。
なお、同機は、機体上部側面に細長い板状のレーダーアンテナを搭載しているのが特徴です。NATOで運用されているE-3やロシア軍のA-50などの円盤状のレドーム(レーダーなどのセンサーを収めた構造物)機体とは見た目が大きく違います。

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