こんにちは、柳川隆洸です。新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
中東情勢の不安定化が的中
まずは先月7月14日の新月から1カ月の振り返りをしたいと思います。前回の記事で、「米イランの停戦交渉もこの先は行きつ戻りつしやすく、中東情勢もまだまだ安定しないかもしれません」とお伝えしていました。
実際に停戦は崩れたまま13夜連続の空爆へと悪化し、原油価格はホルムズ海峡の封鎖もあって7月だけで一時24%も上昇しました。
7月末の連邦公開市場委員会(FOMC)では「利上げをめぐる強い駆け引きや、市場を揺さぶるような決定が出やすい」ともお伝えしていました。7月29日のFOMCは金利の据え置きを決めましたが、3人が利上げを主張して反対に回るという珍しい形になっています。
為替相場も7月23日に1ドル163円台と約40年ぶりの円安をつけた直後、同31日に日本とアメリカが28年ぶりに足並みを揃えて円買いに動き、8月3日には一時155円台まで戻すという荒い動きになりました。
雲行きの怪しい情報があれば危機回避を
そんな状況での8月の新月からの星の影響を見てみましょう。新月は8月13日2時36分です。
今回の新月は獅子座で起きていますが、その獅子座には情報発信の水星と拡大を意味する木星も一緒に入っています。獅子座はエンターテインメントを象徴する星座ですので、娯楽や話題性のあるものが主役になりやすく、株式市場にも明るい空気が続きやすい1カ月です。
さらに新月は試練の土星とも良好に繋がっていますので、地に足のついた長期的な足固めが実現しやすいのではないでしょうか。
ただ、8月28日から29日にかけて、太陽と水星が革命の天王星とハードに繋がります。天王星は予想外の出来事を意味する天体ですので、突然の発表や、それまでの前提がひっくり返るような動きが出やすくなります。
ちょうど8月26日には米半導体大手エヌビディアの決算があり、27日から29日には米国の金融政策の方向性が語られるジャクソンホール会議が開かれますので、警戒しておいたほうが良いかもしれません。
9月1日頃には勢いの火星と土星もハードに繋がります。強引な行動が抑え込まれて衝突に発展しやすい星配置ですので、中東やウクライナをめぐって重いニュースが続く可能性があります。
ポジティブな面としては、同日頃に拡大の木星と土星が良好に繋がります。広げることと守ることが噛み合う星配置ですので、大きな計画や時間のかかる話が前に進みやすくなりそうです。
私たち個人への影響としては、8月末の突発的な動きに振り回されないことが大切な1カ月です。急な話が飛び込んできても即答せず、ひと呼吸置いて確かめてから動くことを心がけて過ごすようにしてください。
引き続き、中東情勢や相場の急変などの情報にはアンテナを張り、雲行きの怪しい情報を感じたら可能な限りの危機回避をするようにしてください。
【企業ピックアップ】燦ホールディングス
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は燦(さん)ホールディングス<9628>(1932年8月26日創業)をピックアップしました。
同社は、「公益社」を中核とする葬儀会社です。1932年に大阪・北浜で創業し、1971年には全国でも先駆けとなる葬祭会館を開いて、自宅で行うのが当たり前だった葬儀を会館で行う形へ変えました。
ここ2年ほどはM&Aの動きが激しく、2024年に「家族葬のファミーユ」のきずなホールディングスを約150億円で買い取り、2026年2月には福島のこころネットも完全子会社にしています。
しかも葬儀業界には、亡くなる方の数が2040年をピークに減り始める「葬儀氷河期」が待っていると言われています。そんな燦ホールディングスの今後を、西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
人に尽くすことと格式を両立しているが…
最初に燦ホールディングスの企業傾向を占星術で見てみます。
同社のホロスコープを見ると、企業の推進力である太陽と拡大を意味する木星が、乙女座でぴったりと重なっています。乙女座は奉仕と実務を意味する星座で、人のために手を尽くし、細かく整えることを表します。創業の日そのものが、奉仕の星座で拡大の星と重なっていたわけです。
さらに、その乙女座には目に見えない世界や癒しを象徴する海王星も入っています。故人を送り、遺された家族の心に寄り添うという葬儀の仕事は、まさにこの乙女座と海王星の組み合わせそのものではないでしょうか。
もう一つ特徴的なのが、山羊座の土星です。山羊座はプロフェッショナルを意味する星座で、格式や伝統を重んじます。同社は大企業の社葬や大規模な葬儀に強く、葬儀の単価も高い水準にありますが、この土星が品格を支えているように見えます。
このように燦ホールディングスは、人に尽くすことと格式を両立させてきた企業である事が分かります。
ただ、財政面を意味する金星は蟹座にあり、破壊と再生の冥王星と近い位置で重なっています。蟹座は家庭を意味する星座ですから、遺族に寄り添う姿勢とは合っているのですが、財政については激しく揺れやすい配置です。ここが弱点になりやすいポイントといえます。
M&Aに舵を切った年、冥王星の影響か
では、これから燦ホールディングスの今後の流れを見てみようと思います。
まず1991年です。この年、約29年に一度、土星が生まれた時の位置に戻ってくるサターンリターンが、創業以来2回目として起きていました。多くの企業にとってこの時期は、試練や転機となるタイミングに一致しやすいです。
同社はこの前後で上場に向けた組織づくりを進め、1994年に葬儀会社として初めて株式を上場しました。
そして、次のサターンリターンが2020年です。ぴったり重なった3月12日は、世界保健機関が新型コロナの世界的な流行を宣言した翌日でした。感染を防ぐために大規模な葬儀が消え、家族だけの小さな葬儀が広がった、業界そのものが作り替えられた年です。
同年12月には拡大の木星も同じ場所を通過しており、実際に同社はこの年、終活の情報サイトを手がける新会社を立ち上げています。試練を受けながら次の経営の柱を仕込む「離れ業」をやってのけた時期と言えるでしょう。
次に、M&Aへ一気に舵を切った時期です。2023年、その土星の上を破壊と再生の冥王星が3度にわたって通過しました。冥王星は10個の天体の中で最も影響力が強く、それまでの形を根こそぎ作り替えます。
この前後で同社は家族葬の新しいブランドを立ち上げ、東京セレモニーを買い、上場していたきずなホールディングスまで手に入れて、業界の再編を引っ張る立場になりました。
長年守ってきた格式ある葬儀の会社が、家族葬という別の入口を大量に抱え込んだわけですから、まさに冥王星らしい変わり方ではないでしょうか。
規模よりも遺族を支えるサービスに力を
そんな同社ですが、現在はというと、2026年に入ってから革命の天王星が乙女座の太陽と木星にハードに影響しています。想定していなかった形で数字が崩れやすい星回りで、5月の下方修正もこの流れの中で起きています。
影響は2027年の春頃まで続きますので、それまでは買った会社をまとめきれるかどうか、気の抜けない場面が出てくるかもしれません。
ですが、2027年の夏に流れが大きく変わります。8月に拡大の木星が、創業時の太陽と木星の位置へ戻ってくるのです。これは占星術における約12年に一度の拡大と発展の幸運なタイミングになります。
しかも、同じ8月末には海王星の上も通過し、秋には火星や金星、冥王星へも次々と援助する形で影響していきます。
気になる「葬儀氷河期」をどう乗り越えるかという点ですが、同社が目標として掲げる「2031年度に550の会館」という規模を追う戦い方だけでは、星の配置と一致しないように見えます。
2027年に強く強調されるのは乙女座の太陽と木星、そして海王星です。奉仕と実務、そして目に見えないものへの献身と癒しですから、会館の数よりも葬儀そのものの中身と遺族を支えるサービスに力を入れた方が、同社らしい舵取りに思えます。
同社は葬儀の後の相続や法要、介護までを支える事業も育てています。占星術視点で言うと、こちらが本命ではないでしょうか。
いずれにしましても、まずは2027年春までの厳しい時期を乗り越え、その夏からの幸運の流れに一気に乗る事ができるかが焦点になりそうです。創業100年を迎える2032年に、燦ホールディングスがどんな形になっているのか、今後の展開がとても楽しみです。
*次回公開予定は9月10日です。

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