中国で最近、大きな注目を集める言葉の1つに「精日」というものがある。これは「精神日本人」の略であり、「中国人でありながら軍国主義時代の日本を賛美する人びと」、「日本を崇拝するあまり中国人を敵視し、中国人であることを『恥ずべきこと』と認識している人びと」など、往往にして否定的な意味合いで使われる。


 また、中国人にとって周囲から「精日」と認定されることは危険を伴いかねないことだが、中国メディアの快資訊は2日、日本旅行がブームになっている中国において「日本滞在中に着物を着用して写真を撮影する中国人女性が少なくない」と伝えつつ、こうした中国人たちは「愛国心に欠けており、精日である」という論調が存在することを伝えた。

 記事は、最近の中国では日本に旅行に出かける人が増えていると紹介、日本は「旅費が安く、サービスの質が高く、買い物や体験など、非の打ち所がない旅ができる」とし、日本旅行が人気となることは理解できると指摘した。

 続けて、多くの中国人旅行客は日本の伝統文化にも関心を抱いており、中国人女性の多くは京都などを訪れた際に着物を着用して街を散策することを好むと指摘。実際、日本の観光地で着物を着ている人の大半は中国人女性であることを強調した。

 一方、中国人女性が日本で着物を着用することについて、中国のネット上では「日本人の民族衣装である着物を着ることは非愛国的な行為であり、精日の証拠」という声があると紹介。こうした意見は非常に過激で偏った見方に基づくものであり、中国人の総意ではないが、ネット上には批判の声が絶えず存在することを伝えている。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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