日本に上陸する海外ドラマで、クライム・サスペンスのジャンルは日本でも圧倒的に人気があり、クオリティも高い。そんな中でも、女性が主人公の「クローザー」と「リゾーリ&アイルズ」は、男社会で働く女性ならではの“本音と苦労”が盛り込まれているため、ヒロインたちの奮闘する姿に共感が持てる作品に仕上がっている。
女性のホンネ覗いてみる?海外ドラマ「ハンサム・ウーマン」特集
ロサンゼルス市警本部長補佐で重大犯罪課のチーフ、ブレンダ・ジョンソンが主人公の「クローザー」。そして、ボストン市警唯一の女性刑事で男勝りの熱血派ジェーン・リゾーリと、どんな状況でも冷静沈着、常に理詰めで判断する検死官モーラ・アイルズがバディを組み、凶悪事件に立ち向かう「リゾーリ&アイルズ」。どちらもアメリカのケーブルテレビ向け総合チャンネルTNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)が手がけているだけあって、スピード感満載の展開、緊迫したやり取りなど、秀逸なクライム・サスペンスとして何かと共通点が多い。
その最たる点が、女性が主人公という点だ。もちろん、別作品のため、彼女たちの個性はバラバラなのだが、色々な点で女性ならではの似た部分が見受けられるのである。例えば、男社会で生き残るには、弱さを表に出せないのはもちろんのこと、「やっぱり女性は~」と男性から言われないためにも、人一倍の努力が必要に。その結果、デート中だろうが、食事中だろうが、就寝中だろうが、よほどのことがない限り現場へと急行。そう、プライベートなどないに等しいのである。しかし、そのような生活を続けていたら、たまるのはたっぷりのストレス。ブレンダはドーナツやチョコパイ等、スイーツの誘惑には勝てず、リゾーリとアイルズは一杯やりながらバーで憂さ晴らしと、できる彼女たちはストレスや悩みをきちんと発散する術もきちんと持っているのである。ほかにも、ファッショナブルな装いで現場に現れたり、忙しすぎて恋愛が上手くいかなかったり、母親から結婚のことを切り出され、「仕事が忙しくて~」とでも言おうものなら、小言が倍になることは目に見えているため、のらりくらりとかわしたりなど、働く独身女性あるある的な共通点が多いのだ。
このように、キャラクターに似通った部分がある「クローザー」と「リゾーリ&アイルズ」。
クライム・サスペンスという同じジャンルでありながら、まったく違う魅力を持った2作品。両作ともに面白いだけでなく、女性の共感ポイントもキッチリとおさえているだ。2作品を見比べてみると、女性主人公の刑事ドラマの深さと厚みを実感できるだろう。
「クローザー<ファイナル・シーズン>」、「リゾーリ&アイルズ<ファースト・シーズン>」は、共に3月6日(水)DVDリリース
女性のホンネ覗いてみる?海外ドラマ「ハンサム・ウーマン」特集
ロサンゼルス市警本部長補佐で重大犯罪課のチーフ、ブレンダ・ジョンソンが主人公の「クローザー」。そして、ボストン市警唯一の女性刑事で男勝りの熱血派ジェーン・リゾーリと、どんな状況でも冷静沈着、常に理詰めで判断する検死官モーラ・アイルズがバディを組み、凶悪事件に立ち向かう「リゾーリ&アイルズ」。どちらもアメリカのケーブルテレビ向け総合チャンネルTNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)が手がけているだけあって、スピード感満載の展開、緊迫したやり取りなど、秀逸なクライム・サスペンスとして何かと共通点が多い。
その最たる点が、女性が主人公という点だ。もちろん、別作品のため、彼女たちの個性はバラバラなのだが、色々な点で女性ならではの似た部分が見受けられるのである。例えば、男社会で生き残るには、弱さを表に出せないのはもちろんのこと、「やっぱり女性は~」と男性から言われないためにも、人一倍の努力が必要に。その結果、デート中だろうが、食事中だろうが、就寝中だろうが、よほどのことがない限り現場へと急行。そう、プライベートなどないに等しいのである。しかし、そのような生活を続けていたら、たまるのはたっぷりのストレス。ブレンダはドーナツやチョコパイ等、スイーツの誘惑には勝てず、リゾーリとアイルズは一杯やりながらバーで憂さ晴らしと、できる彼女たちはストレスや悩みをきちんと発散する術もきちんと持っているのである。ほかにも、ファッショナブルな装いで現場に現れたり、忙しすぎて恋愛が上手くいかなかったり、母親から結婚のことを切り出され、「仕事が忙しくて~」とでも言おうものなら、小言が倍になることは目に見えているため、のらりくらりとかわしたりなど、働く独身女性あるある的な共通点が多いのだ。
このように、キャラクターに似通った部分がある「クローザー」と「リゾーリ&アイルズ」。
だが、2作品を見てもらえれば、別タイプのクライム・サスペンスだとわかるだろう。それは、捜査方針の違いに拠るところが大きい。チーフとして事件の指揮を執るブレンダは、自らが中心となって犯人を追うが、責任を取らされる立場でもあるため、様々なところに目配りしなくてはいけない。一方のリゾーリは史上最年少で刑事に昇格した有能な女性であってもトップではなく、上司の命令を聞く立場。納得できなければ上司に歯向かいもするが、上手くいくとは限らない。そこで、階級が下であることを利用して自由に振る舞えるのをいいことに、主任検死官のアイルズの手を借り、事件を解決に導いていく。そう、こちらは女性タッグで事件に挑むのである。
クライム・サスペンスという同じジャンルでありながら、まったく違う魅力を持った2作品。両作ともに面白いだけでなく、女性の共感ポイントもキッチリとおさえているだ。2作品を見比べてみると、女性主人公の刑事ドラマの深さと厚みを実感できるだろう。
「クローザー<ファイナル・シーズン>」、「リゾーリ&アイルズ<ファースト・シーズン>」は、共に3月6日(水)DVDリリース
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