俳優の岡田将生と山崎育三郎が5日、都内で開催されたNHKドラマ10『昭和元禄落語心中』試写会に羽織袴姿で出席。本作で落語に挑戦した2人は「『この役をできてよかったなあ』という風に心から思えた」「今までやってきたお仕事の中でも一番大変でした」と落語の魅力に取りつかれた様子を見せた。


【写真】NHKドラマ10『昭和元禄落語心中』試写会の様子

 本作は、雲田はるこの同名人気コミックの実写化。昭和初期、後の八代目有楽亭八雲となる菊比古(岡田)と、同期入門で後の有楽亭助六となる初太郎(山崎)の関係を軸に、戦後に生きる落語家たちの姿を描く。試写会には八雲に弟子入りし、時を越えて2人をつなぐ役割を果たす与太郎役の竜星涼、制作統括の出水有三、藤尾隆も出席した。

 「1話を見て、品のあるドラマだなあという風に感じました」と語った岡田は、「1年前にこのお話を頂いたときには、落語の“ら”も知らずに。寿限無も知らなかったくらいで。落語のドラマはどうなるんだろうというのが、全然想像もつかなかったくらい」とコメント。


 「落語監修をしてくださっている柳家喬太郎さんに教えていただき、少しずつ落語を好きになっていき、ドハマりしています」と言い、「1話で落語をしているシーンを見て、小恥ずかしい部分もあるのですが、『この役をできてよかったなあ』という風に心から思えた」と感慨深げに語った。

 8演目ほどを覚えたという山崎は「今までやってきたお仕事の中でも一番大変でした」と述懐。高座に立つシーンのリハーサルで、力んだために笑いどころでエキストラから反応がなかったことも告白し「(助監督に)『ドカーンと笑いをください』って言われた」と照れ笑いを見せていた。

 また、八雲に弟子入りする与太郎役の竜星は、劇中で取り組む演目『錦の袈裟』を一部披露して会場を沸かせていた。

 NHKドラマ10『昭和元禄落語心中』は、NHK総合にて10月12日より毎週金曜22時放送(初回は25分拡大)。