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清水翔太の作家性が今までにないほど高レベルで剥き出しになったアルバム『WHITE』/インタビュー1

2018年6月28日 17時00分
 
撮影/キムラタカヒロ

清水翔太/6月27日にアルバム『WHITE』をリリース


「My Boo」のヒットを機に以前よりも強く自我を打ち出し、新たなる覚醒をみせた濃密かつスタイリッシュな楽曲群でネクストステージを鮮やかに駆け上がってきた清水翔太が、1年ぶりとなるニューアルバム『WHITE』を完成させた。先行シングル「Friday」のリリース時に、本作について「実験的でありながら究極のカタチ」「自分のオリジナリティーの最終形態」と予告していたが、その言葉通り、本作ではワードセンスやサウンドメイクにおいて、清水翔太の作家性が今までにないほど高レベルで剥き出しになっている。今後、清水翔太の歴史を振り返ったときに明らかに分水嶺となるだろう重要作。アルバムの隅々にまで込められた彼の思いにしっかりじっくり向き合うべき一枚だ。
(取材・文/猪又 孝)

この10年間ひたすら追い求めていたことが形になった

――『WHITE』は、翔太くんの歌詞にある叙情性と、生み出すサウンドの先進性、ルーツにあるR&B/ヒップホップ感が見事なバランスで共存したアルバムだと思いました。まずは仕上がりについての感想から教えてください。

翔太:メチャクチャいいものが出来たなと思ってます。この10年間ひたすら追い求めていた、自分の理想とする日本語の歌詞表現と、自分が作る音/メロディーをどちらも同じクオリティーでひとつの楽曲の中でやるということ……今まではどっちかがどっちかに引っ張られたり、歩み寄ったりしてたんですけど、それができた気がしてます。

――どちらも妥協することなく最高のカタチで作れた。

翔太:そうです。どうして両立できないんだろう?ってずっと悩みながらやってきたので。それが本当に納得いくカタチで解決していて嬉しい。

――以前、取材したときに「次のアルバムは難解なものになりそうだ」と話していましたが、その点についてはどう思っていますか?

翔太:自分の表現を突き詰めていった結果、ちょっと難解になっているような気がします。でも、それは音楽性という意味じゃなくて。伝えたいことがどこまで伝わるかっていうことにおいて、ほぼ伝わらない気がしてる。

――たしかに説明的な歌詞ではないですよね。たとえばラブソングということはわかるけど、誰についての気持ちなんだろうとか、いつのことなんだろうとか、そういう説明はあまりしてない。

翔太:そう。でも、そういう歌詞に対して「ここはこういうことなのかもしれない」とか「ここでこう言っていて、ここでこう言うということは、時系列はこうかもしれない」とか想像して「だからこそ、これはいいよね。ずっと長く聞けるよね」っていうふうに思ってもらえるといいんだけど。

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