中年男性向けファッション誌「LEON」(主婦と生活社)の創刊を手掛けた名物編集者の岸田一郎氏が、前代未聞の女性スキャンダルに見舞われている。

 口火を切ったのは、岸田氏本人だった。

先月25日発売の写真週刊誌「FLASH」(光文社)で、美人モデルAさんと肉体関係を持ったところ、Aさんと背後の人物に恐喝されそうになり、告訴したという内容が掲載された。

 だが、ライバル誌「FRIDAY」(講談社)では、まったく逆の内容が飛び出した。Aさん本人が登場し、岸田氏から「東京ガールズコレクション(TGC)」への出演を確約する代わりに、「肉体関係を強要された」というのだ。

 岸田氏との“関係”は複数回に及び、Aさんは何度も断ろうとしたものの、同氏に「聞いてるよね? このまま帰るとTGCには出さないよ」と脅され、従うしかなかったという。

 両者の主張は真っ向から食い違い、何が真実かは定かではない。ただ、わかっていることは、どちらも本人もしくは、本人に極めて近い人物が情報をリークしたことだ。


「『FLASH』には、岸田氏本人が話を持ち込んだそうです。Aさん周辺が被害を告発する動きを見せていることを察知し、先手を打った形。だが、結果的には“後出しジャンケン”で、後発の『FRIDAY』の記事のほうが話題になってしまいました」とは出版関係者。

 一方のAさん周辺もキナ臭い。

「先日、飲食会社の役員男性に対し『車の中でレイプされかけた』と言いがかりをつけ、慰謝料を脅し取ろうとした罪で投資アイドルの鈴木雅子が逮捕されましたが、あの時も裏で糸を引いていたのは裏社会の面々。このところ美人局被害は急増中で、岸田氏が『ハメられた』と主張しているのも、あながち間違っていない」とは舞台裏を知る人物。


 近年、警察は美人局被害の裏に闇社会が存在していることを把握しており、肉体関係を強要されたと主張する女性より、ゆすられた男性側を“守る”傾向がある。

 しかしながら、妻子持ちの身で岸田氏がAさんと“関係”を持ったことは事実。敏腕編集者の肩書は地に堕ちたと言っていい。

 泥沼の訴訟合戦は回避されそうな雲行きだが、「TGCをエサに女性を釣っていたことが判明し、TGC側はカンカン。もうTGC利権には絡めないでしょう」(ファッション業界関係者)というから、岸田氏が失ったものは大きいようだ。