「フランス人形になりたい」と、美容整形を続ける“整形サイボーグ”ヴァニラの男版とも呼べる、アレン(22)という男性をご存じだろうか?

 これまで3000万円以上をかけて200回以上整形を重ねてきたというアレンだが、9月に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)できゃりーぱみゅぱみゅの「いま会いたい人」として紹介されるや否や、ネット上で大反響を呼んでいる。しかも、整形代を含め、生活費はすべて“パトロン”持ちだというから、開いた口がふさがらない。



 「日本一美しい整形男子」をうたうアレンに聞く、整形美学と、パトロンとのセレブ生活の実態とは?

■17歳の時に出会った、最初のパトロンがきっかけで……

――そもそもデビューのきっかけって、なんだったんですか?

アレン TBSの『私の何がイケないの?』という番組に、自分で応募しました。そこで特集を組んでもらって、という感じです。デビューして、ちょうど1年くらいかな。

画像はこちら

――小中学校時代のイジメが原因で整形に走ったとのことですが、当時はやはり容姿についてイジメられたんですか?

アレン 容姿もそうなんですけど、言動も含めて全体的にナヨナヨしていたので、標的にされてしまって……。

――整形される前の写真がネット上に出回っていて、「イケメン」「整形前のほうが全然いい」なんて声もありますが。

アレン そうなんです! 僕、イケメンだったんですよ(笑)。
ただ僕が求めているのは、人形的な美しさなので、前は野性的というか、人間っぽかったんです。「イケメン」と「美」は別物なので。自然な美というと、女優さんとか、たくさんいるじゃないですか。でも、僕はその中に埋もれたくない。彫刻みたいな、オブジェとして飾れるような美しさを求めているんです。

――初めて整形手術されたのは、何歳の時に、どの部分ですか?

アレン 17歳の時に、鼻ですね。
プロテーゼっていうシリコン状のものを入れて、鼻を高くしながら細く見せるっていうのをやりました。手術直後は、痛い思いをしたので満足感もあったんですけど、目が慣れてくると「たったこれしか変わってないの?」って、不満に変わっちゃいましたね。劇的に変わると思ってたのが、なんか自然な感じに収まってしまって……。結局、4回ぐらいやり直しました

――4回! 17歳で、よくそんなお金ありましたね!

アレン 整形するきっかけになったのは、パトロンさんとの出会いなんです。それ以前は上京して靴屋さんでバイトをしていて、整形どころか、家賃を支払うのに精いっぱいでした。

――そのパトロンさんとは、どこで知り合ったんですか?

アレン とあるパーティーで……。
ウフフ。

――ちなみにその方は、男性ですか? 女性ですか?

アレン う~ん、それはナイショ!

――その方に、整形を勧められたんですか?

アレン 洋服とか買ってもらうようになって、もっとキレイになりたいという気持ちがどんどん大きくなって、その先に整形があったというか。相談したら「キレイになれば?」って、お金を出してくれました。

――いきなり、整形ですか!? その前に、エステとかなかったんですか?

アレン う~ん、僕は最初から整形して、がっつり変えたいというタイプなんですよね。顔立ちが派手になっていくと、人から見られることも多くなるじゃないですか。それが、快感っていうか(笑)。


――アレンさんが街を歩いてたら、そりゃあ、みんな振り返りますよね。

アレン 「なんなんだ!? あの人」みたいな(笑)。それがいい意味でも悪い意味でも、うれしいんですよね。だって、人生って一度きりじゃないですか。その中で、注目される人って本当に一握り。ほとんどの人が、注目されずに終えていくじゃないですか。
そう考えると、注目されたもん勝ちだなって。

――整形のお話に戻りますが、一番お金がかかったのは、どの部分ですか?

アレン リフトアップですかね。ゆるんで上げて、またゆるむんでまた上げて……。18の時から月1でやっているので、トータル2000万円は超えてるかな~。

――2000万円! 一番痛かった部分は?

アレン 全部痛いです(笑)。この痛みに慣れることはないですね。
でも、痛みとお金って、美を手に入れるための代償だと思うんですよ。

――全身いじってるんですか?

アレン はい。顔はもちろん、体だってやってるし、パーツまで言われると、やってないところありますけどね。

――ちなみに、下のほうは……?

アレン やだ~、股間はやってないです! 知り合いの美容外科の先生が「絶対やらないほうがいい」って言うので。後遺症が、すごく出やすい部分なんですよ。僕、むかし美容外科で働いていたこともあって、その時に局部にシリコンボールを入れた50代くらいの人が「痛くて痛くてもう我慢できないから、取ってほしい!」って駆け込んできたこともありましたね。

――整形に対して、何かこだわりはあるんですか?

アレン 1回いじって満足できなかったら、またいじる! 満足できるまで、ずっとやり続けます。今も全部は満足できてないですね。これ、心の病だと思う(笑)。一瞬満足して、目が慣れちゃって、またやりたい! って。自分としては、生まれた時からこの顔のイメージですもん、目が慣れすぎて。また変化が欲しいって感じなんですよね。慣れちゃうんですよね、整形って。

――ゴールはあるんですか?

アレン ゴールを作らなきゃと思うんですけど、今のところないから、一生やることになるかなあ。強いて言うなら、彫刻みたいな感じですかね。ルーヴル美術館に飾られているような、本当に“彫刻”ですよね。努力とか嫌いだから、筋肉ムキムキっていうのはあんまり好きじゃない。普通に細くてキレイなのがいいです。

■生活費は最低月300万円、パトロンは6年間で50~60人

――パトロンとは、どんなお付き合いをしているんですか? 世間一般のイメージは、若い女の子が、肉体関係と引き換えに、金持ちのおじさんから金銭の対価を得る、みたいなのがあると思うんですが……。

アレン やだ~!(照) 肉体関係は……まったくないといったらあれなんですけど、基本的には一緒に買い物をしたり、お食事したり、パーティーに行ったりとか、そういう方が多いですかね。

――言い方は悪いですが、パトロンにとってはアレンさんは、アクセサリーみたいな感覚なんでしょうか?

アレン そうですね、それに近いと思います。僕にこれぐらいお金をかけられるっていうのが、パトロンさんにとってのステータスなんじゃないですかね。

――これまで、何人くらいいらっしゃるんですか?

アレン 17歳からだから、約6年で50~60人くらいですかね。1年半付き合う人もいれば、1日だけの関係の人もいるし、同時並行している場合もあるので。そう考えると、結構多いですね(笑)。一番長い人は、2年半くらいです。

――男性もいたり、女性もいたり……?

アレン ご想像にお任せします♪

――年齢層は、どれくらいなんですか?

アレン 若い人は20代後半からいます。上は40代前半ですかね。

――ちなみに、今は?

アレン 今は……できましたね、最近。知り合いの紹介で。

――基本的にはパトロンが家賃、生活費、洋服代、整形代など、すべて出してくれるんですよね? だいたい毎月、いくらくらいもらっているんですか?

アレン 最低300万円はないと無理ですよね。でも使い切っちゃうので、「またちょーだい」って、おねだりします♪ 貯金はゼロです。というか、したことない(笑)。

――パトロンに対して、恋愛感情ってあるんですか?

アレン その人が好きっていうんじゃなくて、その人の持ってるお金が好き。お金がなくなったら、嫌いになっちゃいます。

――……失礼しました。これまでに一番高い贈り物ってなんですか?

アレン 絶滅危惧種の毛皮のストールで、2000万円ちょっとくらいかな。フェンディに行って、並んでるものをバーッと見て、レアですよって紹介されて「じゃあコレ♪」って(笑)。同じもののコートを、叶姉妹さんがテレビで着てましたね。それは2億8000万円くらい。

――そのストールは、どこに巻いていくんですか?

アレン ファミレスとか(笑)。普段着で使います。使うシーズンが限られてるので、あんまり使う機会がないんですよね。

――モノ以外だと?

アレン 今はもう別れちゃったんですけど、モナコに年に2回ぐらい行ってた時期がありましたね。すごい豪遊をしてたってわけじゃないんですけど……うん、いろいろさせてもらいましたね(笑)。ウフフ。でも、普段友達と遊ぶときは、結構普通ですよ。飲み行ったりクラブ行ったり、カラオケもよく行きます。お医者さんの息子だったり、あとは夜のお仕事をしていたり……基本、お金持ってる人たちが多いですね。

――彼氏とか彼女はいるんですか?

アレン ずっといないんです……。

――ぶっちゃけ、ソッチ系なんですか?

アレン ウフフ……ご想像にお任せします♪ どっちにしても、僕は美しいものじゃないとダメなので。そもそも、人には恋をしないんです。その人が持ってるお金に恋をすることはあるんですけど、人に恋をして「一緒にいたい」だとか「この人と結婚をしたい」とか,
そういうのは一切ないんですよね。それが、自分にとってなんのメリットになるの? って。自分が一番好きなので、自分以上に好きになれる対象が見つからない。だから、人を好きになったことも、付き合ったこともない。人を好きになる感覚がわかんないから、よく「どっち?」って聞かれるけど、答えられないんですよね。

――現在はテレビでのお仕事も増えてきているようですが、これからどんなことをしてみたいですか?

アレン 今いただいているオファーって、整形の話や華やかな生活についての企画が多いんですけど、僕はどっちかっていうと文化人枠でいきたいんです。僕とかヴァニラちゃんより勝る整形とか美容の知識や経験を持ってる人って、まずいないと思うんですよ。お金もかけてるし、こだわってるし。やってないと、答えられないじゃないですか。実際、自分がやってこうなったから、これはお勧めしないとか。整形のリスクとかね。

――やっぱり、リスクはあるんですね。

アレン ありますよ。レディエッセっていう、長期持続輪郭形成注入剤があるんですけど、顎に注射したら壊死しちゃったんですよ。じゅくじゅくに膿んじゃって、血とか粘液とかいっぱい出てきちゃって……。それで「怖いな」って思っていた矢先に、大手の美容外科さんで鼻に打った患者さんが、血管に詰まって失明しちゃう事故があって。でも、そういうのって表には出ないで、お金で解決しちゃうから怖いですよね。やっぱり、整形はリスクがありますよ。壊死した時、本当に困りましたもん。抗生物質を打って、1カ月ぐらいで完治したんですけど、マスクしないと出歩けないくらいになっちゃって。

――それでも、整形するんですか?

アレン 抗生物質で治ったから、まあいいかなみたいな(笑)。逆に人間の自己治癒力にびっくりして。「治るんだ」って。

――最後に、整形とは無縁そうな日刊サイゾー読者に一言お願いします!

アレン 整形って怖いとかネガティブな情報ばかり流れるんですが、全然そんなことなくて、僕やヴァニラちゃんみたいに、明るくなるツールとして利用できるものでもあるんです。だから、全然怖がる必要はないと思うんですよね。整形をお勧めするわけじゃないんですけど、必要以上に怖がらなくていいし、きっかけとして踏み出す分には全然ありだと思います。僕の場合、性格どころか、生活も何もかも変わったんで。毎日ハッピーです!
(取材・文=編集部)

●アレンブログ
<<a href="http://ameblo.jp/prince-allen/"target="_blank">http://ameblo.jp/prince-allen/>