下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ドナルド・トランプ大統領来日とマスコミのフィーバー。

しかし最も印象的だったのは、「アメリカの防衛装備品をもっと買うべきだ」とのトランプの“軍需営業”だ。確かに、北朝鮮危機を煽れば煽るほど、日本は言いなりになる確率は高いものね。安倍晋三首相も“国難”が大好きだし……。

第389回(11/2~11/7発売号より)
1位「スクープ! 小泉今日子『もう、いいよね』あのカレと堂々の恋撮」(「女性セブン」11月16日号)
2位「“超豪華ゲスト”実現の秘策とゆるゆる番組の気になる経済効果」(「週刊女性」11月21日号)
参照「稲垣吾郎 草なぎ剛 香取慎吾 SMAPとの決別宣言&新展開」(「女性自身」11月21日号)
3位「『わが子お受験』で見せたパパ&ママ素顔&芸能界『お受験最新トレンド』追跡!」(「女性自身」11月21日号)
同「山本モナ 最難関お受験はあの“アナ友”の影響!?」(「週刊女性」11月21日号)

 ここ最近、本当に多いな。「女性セブン」による“訳あり”カップルの“訳あり”記事。今回の主人公は永遠のアイドル、女子にも好感度抜群の小泉今日子だ。
一方、小泉といえば芸能界のドン・バーニングプロダクション周防郁男社長の秘蔵っ子という顔も持つ。

 そんな小泉だが、2年前に豊原功輔の熱愛が発覚、その後も交際は続いているとみられていた。そして今回「セブン」が報じたのが小泉と豊原のデート&ツーショット写真だ。記事では喫茶店でデートした後、買い物をして一緒に帰宅する2人の様子を紹介、順調な交際ぶりを伝えている。

 だが気になるのはタイトルにもある「もう、いいよね」という言葉だろう。意味深である。
というのも、この2人には交際発覚当時からある疑惑が取りざたされていたからだ。それが“不倫略奪”疑惑だ。

 2人の交際が発覚したのは2015年3月の「フライデー」(講談社)と「週刊文春」(文藝春秋)のスクープだった。しかし、芸能界関係者はざわついた。「フライデー」「文春」ともに触れてはいなかったが、豊原には離婚歴があり、小泉とは“結婚していた時から”付き合っていたのではないか、と。だが、相手は泣く子も黙るバーニング。
その寵愛を受ける小泉熱愛に、多くの芸能マスコミは沈黙したのだ。

 それから2年半、バーニングに極めて近い「セブン」による「もう、いいよね」との意味深記事。素直にとれば、「もう時間もたったし、不倫疑惑は時効でしょ。もう堂々としてもいいよね」だ。だが、やはり違った。

 「セブン」には不倫のフの字も一切なし。
記事には「(当初は)仕事への影響などを気にして気を使っていたんだと思います」(芸能関係者のコメント)「同志であり、パートナー。50代にも慣れて『もういいよね』そんなふうにようやく身軽になったのかもしれない」だって。

 なんだそれ。公認のお手伝いか、露払いか。不倫(特に女性の不倫)には鬼の首を取ったように目くじらを立て続けてきた芸能マスコミだが、そのご都合主義は相変わらずだ。



 元SMAP3人のAbemaTVの『72時間ホンネテレビ』は視聴数、話題性ともに大成功に終わった。
これまでならあり得なかった森且行との共演に涙したファンも多かったはずだ。そんな『ホンネテレビ』の舞台裏を早速「週刊女性」が報じている。他メディアが報じないどんな辛口のウラ話が飛び出すか、ワクワク、と思ったら、ありました!

 それがオープニング直後の「カラオケ72点で72万円」などのゆる~い企画と仕切りの悪さについての“理由”だ。それには深い事情があったらしい。

 記事によれば番組制作に参加するはずだったテレビ朝日からの出向バラエティスタッフが、1週間前に全面撤退したというのだ。

 なるほど。
ディープな情報だ。問題はその理由だろう。もちろん真っ先に思い浮かぶのがジャニーズからの圧力だ。前評判が高く、これ以上独立組を成功させてはいけない。ジャニーズがそう思っても不思議ではない。

 ところが――。記事によればそうでないらしい。AbemaTVが番組内容などをテレ朝の許可を得ずに進めたことで“ないがしろにされた”と腹を立てたんだって。そんな理由!? 本当か!? 怪しい。だってAbemaTVはテレビ朝日が40%も出資している関連会社。取締役会長には早河洋・テレビ朝日会長、角南源五・テレビ朝日社長も取締役に就いている。“ないがしろにされた”なんていう現場の感情や判断だけで、これだけでかい仕事を放り出して全面撤退など不自然だし、不可能でしょ。もっと突っ込め「週女」! 来週に続報を期待してます。

 芸能人子息のお受験ネタは女性週刊誌にとって風物詩になりつつあるようだ。海老蔵長谷川京子、山本モナに、品川庄司庄司智春藤本美貴夫妻のお受験が話題に。でも、お受験や有名私学に子どもを通わせるには経済的、時間的余裕が必要だ。現在、政府は3~5歳児を含め教育無償化を検討している。もし実現すれば、高所得世帯ほど恩恵が大きくなる。お受験に奔走する恵まれた芸能人たちの姿を見て、子どもの貧困、教育格差をあらためて実感する。