「今、まさに信じられない事が起こったのですが、貸切のお客様がドタキャンとなりまして...130名って...」

東京・下北沢の居酒屋で2017年10月21日、130人の貸し切り予約が突然、キャンセルとなる事態が発生した。冒頭の文章は、同店が当日に公式ツイッターで投稿したものだ。

ただ、事態はそこから急展開を見せた。居酒屋のオーナーが、2017年10月24日のJ-CASTトレンド編集部の取材に明かした。

2780円のコース料理

オーナーの話によると、130人の貸し切り予約は2017年10月21日17時30分から2780円のコース料理で入っていた。同店内は140席なので、130人の団体客が入れば、ほぼ満席となる。同店が予約を受け付けたのは、およそ1か月前だった。

だが団体客は、約束の17時30分を過ぎても同店に現れず。

従業員が18時までに電話で連絡し、相手は予約のキャンセルを申し出た。相手は団体の代表者がいないとして、相談して後ほど連絡する、と話した。

同店が17時48分、公式ツイッターで

「今、まさに信じられない事が起こったのですが、貸切のお客様がドタキャンとなりまして...130名って...という事でお席空いてます...まだ立ち直れてないですが...」

と報告すると、

「130名のキャンセルのショックは想像に難くありません」
「130名ドタキャンとか許さない。許さない」

など、店に同情するリプライが相次いだ。

「ドタキャン」の理由は...

オーナーの話によれば、団体客側の代表者がその後、同店に直接やって来て謝罪した。代表者の話では、間違えて他の店と「ダブルブッキング」で予約してしまい、その店で宴会を開いていた、とのこと。

代表者はその宴会を終えてから、同店を2次会で利用すると約束。21時ごろ、団体客の約20人が同店で2次会を開いた。

ただ、この話にはまだ続きがある。同店が「130名って...という事でお席空いてます...」と公式ツイッターでつぶやいたことで、ツイートを見たオーナーの知り合いなどが、実際に食べに来たのだ。ツイッターでも、一部のユーザーが

「130人ドタキャンのツイートが流れてきたのでごはん食べにきました」

と料理の写真付きで投稿していた。

同店はこうした心遣いを受け、ツイッターで22日未明、

「昨日から本日にかけてお騒がせして申し訳ございません。
先方の方と連絡が取れてお会いして話をしました。誠意ある対応で今後もお話をしていく事となりました。不運な一日になるところを皆さんの助力により幸せはなるものじゃなく感じるものだとしみじみ思いました。心からありがとうございます!」

と感謝の弁をつづった。<J-CASTトレンド>