「また犯人が韓国人じゃないかと思って、びびった」
日本時間10月2日未明、アメリカ・オレゴン州の大学で銃乱射事件が発生した。現在までに、少なくとも10人が死亡し、7人が負傷したとされている。
日本では想像し難い事件だが、学校を舞台にしたアメリカの銃乱射事件は少なくない。近年では2012年12月にサンディフック小学校で銃乱射事件が起こり、小学生児童20人を含む26人が死亡。1999年4月のコロンバイン高校銃乱射事件(13人が射殺され、犯人2人は自殺)を記憶している人もいるだろう。
冒頭の韓国ネット民のコメントは、07年4月のバージニア工科大学銃乱射事件を指している。
ちなみに当時、アメリカでは嫌韓感情が一気に高まった。チョ・スンヒがNBCに送った犯行予告動画が放送されると、アメリカのネット上では、「キムチには毒性がある」「犯人が銃をうまく扱えたのは、韓国に徴兵制があるから」などという書き込みも見られた。
今回のオレゴン州の銃乱射事件の報道に触れた韓国ネット民からは、「32人を殺したチョ・スンヒの記録は、今後も破られることはない」という書き込みも。ただ、チョ・スンヒは決して“過去の人”ではなく、彼が韓国社会に与えた影響は現在も色濃く残っている。
例えば、去る9月1日、ソウルの中学校でブタンガスを爆発させた15歳の少年がいたが、彼は犯行動機のひとつとして「チョ・スンヒのように記録を残したかった」などと話していたという。ある専門家はそれに対して、「チョ・スンヒという人物が、テロ型の犯罪行為をする人たちにとって、モデルの役割をしている」と分析した。
さらに、チョ・スンヒはネット上で“general(将軍)チョ”などと呼ばれ、犯罪を擁護する一部ネット民たちの中でアイコンのような存在にもなっている。
今回、オレゴン州の大学で発生した銃乱射事件によって、再び注目を集めそうなチョ・スンヒ。彼の起こした残虐極まりない銃乱射事件は、韓国人たちのトラウマとして、いつまでも残り続けるのかもしれない。