敏感肌向け化粧品12選|おすすめのスキンケア方法やQ&Aも!

敏感肌さんは、肌が強い方と比べて合わない化粧品を使うと肌に刺激を感じたり、肌トラブルを起こしたりしやすいです。

だからこそ、新しい化粧品を選ぶときに「大丈夫かな?」と心配になってしまうという方も多いと思います。そんな悩める敏感肌さんのために、敏感肌向け化粧品を大特集!

敏感肌さんの化粧品選びのポイントと、おすすめの敏感肌向けブランド、おすすめのスキンケア&メイクアップ商品などをご紹介します。

敏感肌ケアのために知っておきたいスキンケアのコツや化粧品の知識などもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

先におすすめの化粧品を知りたい人は「敏感肌におすすめの化粧品ブランド5選」からお読みいただけますよ!

※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをいいます。
※本記事でいう「シミ」とは日焼けによるものをいいます。
※本記事でいう「シワ」とは乾燥によるものをいいます。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐことをいいます。
※本記事でいう「浸透」とは角質層までのことをいいます。
※本記事での「ニキビ」へのアプローチは全てニキビを防ぐことをいいます。

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1.敏感肌さんの化粧品の選び方

まずは化粧品などで刺激を感じやすい敏感肌とはどういう状態なのかと、敏感肌さんの化粧品選びのコツについて見ていきましょう。

そもそも「敏感肌」とは?

「ネットで評判の良い化粧品を使ってみたけど、ピリピリして肌に合わなかった……」そういった経験のある人は少なくありません。

ただし、頻度は人それぞれ。「合わない化粧品はほとんどない」という人もいれば、「合わない化粧品がときどきある」という人、中には「肌に合う化粧品を見つけるのが難しい」という人もいます。

化粧品で肌に刺激を感じやすい方は敏感肌と呼ばれる状態だと言えます。敏感肌とは肌が外部からの刺激を感じやすい状態のことを指します。

たとえば化粧品を使用した際に、

  • ピリピリする
  • しみる
  • かゆみを感じる
  • 赤みが出る
  • 湿疹や肌荒れが起きる

などといった反応が肌に起こりやすいことを「敏感肌」「肌が敏感に傾いた状態」などと呼びます。

こういった敏感肌は、アレルギー体質などでもともと肌に合わない成分などが多い人もいますが、肌のバリア機能の低下によって肌が刺激を受けやすくなっている人の方が多いと言われています。

たとえば、

  • 季節の変わり目に肌が敏感になる
  • 生理前に肌荒れしやすい
  • 使えていた化粧品が急に合わなくなった

といった場合、空気の乾燥や体調、ホルモンバランスの変化などによって肌のバリア機能が低下し、結果として肌が敏感になっていると考えられます。

敏感肌さんの化粧品選びのポイント

肌が敏感で合わない化粧品が多いと、「スキンケアは最低限のシンプルなものでいいや」となってしまいがちですが、敏感肌さんこそ肌に合うスキンケア化粧品でしっかりと水分や油分を肌に補ってあげるケアが必要です。

敏感肌さんの化粧品選びにあたって、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 刺激になりやすい成分を知っておく
  • 高保湿な成分でバリア機能をサポートする

刺激になりやすい成分を知っておく

化粧品成分の中には、刺激が強めの成分があります。たとえば、以下のような成分は「肌に合わない」と感じる人が多い成分とされています。

  • アルコール(エタノール)
  • 着色料
  • 香料
  • 防腐剤(パラベンなど)

ただし、これらの成分が配合されている化粧品が必ずしも敏感肌の人に合わないというわけではありません。

あくまでも、自分の肌に合わない成分はどれなのかに注目することが大切です。肌に合わなかった化粧品と問題なく使われている化粧品の成分を確認しながら、少しずつ自分に合う成分・合わない成分を特定していくようにしたいですね。

また、少量なら問題ない成分でも、配合量が多いと刺激に感じることがあります。敏感肌さんの化粧品選びでは、あまり高濃度であることにこだわらない方が良いかもしれません。

初めての化粧品を使い始めるときには、パッチテストを行うようにしましょう。パッチテストのやり方は後ほどQ&Aで説明します。

先読みする場合は「Q.自宅でのパッチテストってどうやるの?」からお読みいただけますよ!

高保湿な成分でバリア機能をサポートする

バリア機能が正常なお肌とバリア機能が低下したお肌
肌のバリア機能

肌には本来、外部刺激をブロックするとともに内部からの水分蒸散を防ぐバリア機能が備わっています。

しかし、体調やホルモンバランス、空気の乾燥や誤ったスキンケアなどの要因で、バリア機能が低下してしまうことがあります。

バリア機能が低下すると肌は乾燥が進行しやすくなり、外部からの刺激を受けやすい敏感に傾いた状態になってしまうのです。

敏感肌さんのスキンケア化粧品選びでは、

  • 細胞間脂質として肌に存在する成分・・・セラミド
  • NMFの成分・・・アミノ酸
  • 皮脂に含まれる成分・・・スクワラン

など、肌のバリア機能をサポートしてくれる成分が配合されているかどうかに注目してみるのがおすすめです。

特に、セラミド不足が乾燥およびバリア機能低下の原因となっている方は多いので、セラミド配合のスキンケアアイテムは敏感肌のお悩み解決につながることが多いです。

中でも、体内のセラミドと近い構造を持つヒト型セラミドは、高い効果が期待できます。ヒト型セラミドは成分表示ではセラミド1、セラミドEOPなどセラミド+数字またはセラミド+アルファベット2~3文字の形で表示されていますよ。

2.敏感肌におすすめの化粧品ブランド5選

敏感肌に悩む人は多く、敏感肌の方に向けた化粧品ブランドも数多く登場しています。

そんな敏感肌向けブランドの中でも、

  • バリア機能をサポートする成分配合
  • 刺激になりやすい成分不使用
  • 敏感肌の方からの口コミ評価が高い

といった観点を総合的に見て、特におすすめなブランドを5つご紹介します。各ブランドで特に注目したいおすすめアイテムもピックアップしたので、参考にしてみてくださいね。

ディセンシアシリーズ(ディセンシア)

敏感肌の研究を行ってきたディセンシアでは、厳しい基準をクリアしたものだけを商品化しています。トライアルセットもあり、10日間試せます。

ディセンシアのアイテムは明るい印象ですこやかな肌へと導きます。乾燥肌や肌のハリ不足や乾燥などのエイジングサインにお悩みの方にもおすすめです。

【注目アイテム】ディセンシア リンクルO/L コンセントレート【医薬部外品】(ディセンシア)

価格 / 容量 7,150円(税込) / 36g
商品情報詳細

ディセンシア リンクルO/L コンセントレート」にはセラミドが配合されているので、つけた瞬間からお肌にツヤと潤いを与えて乾燥肌を保湿します。

  • アレルギーテスト済み(※全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)
  • 角層をやわらかく保つことでシワの要因にアプローチ
  • シワ改善有効成分「D-リンクルアミド(※ナイアシンアミド)」配合

ありとあらゆるシワのお悩みにアプローチ。敏感肌用のオイル状美容液なので、「肌が弱くてどの美容液を選んだらいいのかわからない……」という方にもおすすめです。

有効成分:ナイアシンアミド

その他の成分:水、グリセリン、ローズ水、BG、ジグリセリン、PEG(120)、POE(24)POP(24)グリセリルエーテル、ローヤルゼリー発酵液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン液、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、セラミド2、メドウフォーム油、コウキエキス-2、人参エキス、海藻エキス-5、ビルベリー葉エキス、濃グリセリン、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液、キサンタンガム、クエン酸Na、クエン酸、セタノール、グリセリンエチルヘキシルエーテル、オレイン酸ポリグリセリル、POE水添ヒマシ油、フィトステロール、フェノキシエタノール

ノブIIIシリーズ(ノブ)

「NOV(ノブ)」は、ノエビアグループの常盤薬品工業が開発・販売している敏感肌向けスキンケアブランドです。

「NOV III(ノブスリー)」は、ブランドを代表する人気シリーズ。肌のバリア機能をサポートすることで、肌荒れや乾燥を抑えてすこやかな肌へと導きます。

皮膚科医の協力で開発された経緯から、皮膚科クリニックでおすすめされることの多いシリーズとなっています。

【注目アイテム】ノブIII バリアコンセントレイト【医薬部外品】

ノブIII バリアコンセントレイト」は、敏感肌のバリア機能をサポートして肌荒れを防いでくれる美容液です。

4種類の天然型セラミドと皮脂に近いスクワラン、NMF(天然保湿因子)に近いアミノ酸(セリン、グリシン)配合で、潤い肌に導いてくれます。

また、抗炎症成分であるグリチルレチン酸ステアリル配合で、乾燥や刺激による肌荒れを抑える効果も期待できますよ。

価格(税込)/内容量5,500円/30g

有効成分:グリチルレチン酸ステアリル
その他の成分:水、BG、濃グリセリン、スクワラン、ベタイン、ホホバ油、ジメチコン、ベヘニルアルコール、親油型ステアリン酸グリセリル、SEステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、グリセリルグルコシド液、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ステアロイルオキシヘプタコサノイルフィトスフィンゴシン、N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、長鎖分岐脂肪酸(12~31)コレステリル、パルミチン酸、ワセリン、セリン、グリシン、ヒアルロン酸Na-2、DL-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、カルボキシビニルポリマー、クエン酸、水酸化K、フェノキシエタノール

[ヒフミド] シリーズ(小林製薬)

「hifmid(ヒフミド)」は、小林製薬が開発・販売しているセラミドに着目したスキンケア化粧品シリーズです。

3種類のヒト型セラミドを組み合わせることでバリア機能をサポートし、乾燥によって外部刺激を受けやすくなっている敏感肌をケアしてくれるアイテムが揃っています。

【注目アイテム】[ヒフミド] エッセンスローション

[ヒフミド] エッセンスローション」は、3種類のヒト型セラミド(セラミド1、セラミド2、セラミド3)を配合した高保湿化粧水です。

セラミドに加え、保水力の高さで知られるリピジュア(ポリクオタニウム-51、ポリクオタニウム-61)も配合されているから、潤いがしっかりと持続します。

皮膚刺激を起こす可能性の高い成分として香料、エタノール、旧表示指定成分(パラベンなど)、鉱物油、紫外線吸収剤、有機合成色素を不使用とし、各種試験(※全ての方に刺激やアレルギーが起きないわけではありません)をクリアした上で商品化されています。

価格(税込)・ 内容量3,300円/4,730円・120mL/180mL

水、BG、グリセリン、ジグリセリン、ベタイン、ペンチレングリコール、メチルグルセス-20、セラミド1、セラミド2、セラミド3、グリセリルグルコシド、カンゾウ葉エキス、ポリクオタニウム-51、ポリクオタニウム-61、ナットウガム、オレイン酸、PEG-60水添ヒマシ油、アルギン酸Na、キサンタンガム、ポリアクリル酸Na、フェノキシエタノール、トコフェロール、クエン酸Na

セラミド配合シリーズ(チューンメーカーズ)

チューンメーカーズ

「TUNE MAKERS(チューンメーカーズ)」は、”原液美容”をコンセプトとするブランド。一人ひとりの肌悩みに合わせて、カスタマイズして使える化粧品原料100%の高品質な美容液を比較的リーズナブルな価格で提供しています。

自分の肌に必要な美容成分をピンポイントでスキンケアに取り入れられることから、美容マニアの間で注目されているブランドとなっています。

【注目アイテム】セラミド200

チューンメーカーズの数ある原液美容液の中でもNo.1の人気を誇るのが「セラミド200」。米ヌカ由来の天然セラミドのコメヌカスフィンゴ糖脂質をたっぷりと配合した高保湿な美容液です。

セラミド以外の原料は必要最小限のみ配合したシンプルな処方なので、低リスクでセラミドをたっぷりと補給できるのが魅力です。

美容液としての使用はもちろん、ブースターとしての使用や、化粧水に1~2滴加えて使用するなどさまざまな使い方に対応しています。乾燥が特に気になるところにスポットで使用するのも良いですね。

価格(税込)/内容量1,980円/20mL

水、1,2-ヘキサンジオール、BG、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ペンチレングリコール、グリセリン、水添レシチン、水添リゾレシチン、アルギニン

モイストバランスシリーズ(アクセーヌ)

「ACSEINE(アクセーヌ)」は、肌トラブルを繰り返さず美しくすることを目指し、皮膚科医と共同研究によって開発された日本のスキンケアブランド。皮膚科クリニックなどでおすすめされることも多いブランドとなっています。

全ての商品で、無香料・無着色・アルコール(エタノール)フリーを実現するとともに、厳しい基準を設けて安全性の高い商品開発に取り組んでいます。

モイストバランスシリーズは、持続性の高い潤いにこだわった保湿スキンケアシリーズです。化粧品とジェルのみのシンプルな展開となっています。

【注目アイテム】モイストバランスローション

モイストバランスローション」は、ブランドを代表する人気アイテム。ナノカプセル化された「セラミド類似成分(ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル))」が角層に浸透して潤いで満たしつつ、バリア機能をサポートします。

サラッとしたテクスチャながら潤いは長時間持続して、明るい印象の肌に導いてくれますよ。

一見お値段高めに見えますが、360mLの大容量なのでコスパは悪くないです。

価格(税込)/内容量6,050円/360mL

水、グリセリン、BG、PEG-40、ヒアルロン酸Na、ベタイン、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、PEG-12ジメチコン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、アクリレーツコポリマー、イソステアリン酸、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸PEG-6ソルビタン、ジグリセリン、ジメチコン、ステアロイルグルタミン酸Na、セタノール、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ポリソルベート60、ミリスチン酸オクチルドデシル、トコフェロール、メチルパラベン

3.敏感肌におすすめの化粧水6選

スキンケアアイテムの中でも、化粧水は特に「肌に合う・合わない」の差が出やすいと感じている敏感肌さんは多いのではないでしょうか。

ここからは、敏感肌さんにも使いやすいおすすめの化粧水をご紹介します。

以下の3つのテーマ別にピックアップしました。リンクをクリックで先読みもできますよ。

敏感肌×乾燥対策におすすめの化粧水

肌の乾燥はバリア機能を低下させるため、乾燥した肌は刺激を受けやすくなります。しっかりと保湿してバリア機能を整えていきましょう。

敏感肌のケアにぴったりな、高保湿かつ低刺激な化粧水を2点ご紹介します。

モイスチャライジング ローション(エトヴォス)

「ETVOS(エトヴォス)」は肌に良いものを追求する”スキンケア発想”にもとづいた商品を展開しているコスメブランド。特にミネラルファンデーションとセラミド配合のスキンケア商品が有名です。

モイスチャライジングローション」は、保湿に重点をおいた化粧水。植物性セラミド(グルコシルセラミド)をはじめ、ヒアルロン酸やリピジュア(ポリクオタニウム-51)など高保湿な成分がバランス良く配合されています。

とろみのあるテクスチャですがベタつかず、肌にスッとなじむ使い心地です。界面活性剤、鉱物油、シリコン、着色料、合成香料、パラベン、アルコール不使用の低刺激処方なので敏感肌さんも使いやすいはずです。

価格(税込)/内容量3,250円/150mL

水、グリセリン、ラベンダー花水、プロパンジオール、ジグリセリン、BG、1,2-ヘキサンジオール、ホスホリルオリゴ糖Ca、グルコシルセラミド、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ポリクオタニウム-51、ヒドロキシプロリン、PCA-Na、乳酸Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、アラントイン、α-グルカン、ラベンダー花エキス、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、キサンタンガム、クエン酸、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール

モイスチャーミストローションII しっとり(アルージェ)【医薬部外品】

「Arouge(アルージェ)」は製薬会社の皮膚病薬研究から生まれた敏感肌用スキンケアブランドです。開発元の全薬工業は長年にわたって皮膚病薬の研究開発に取り組んできた製薬会社。

バリア機能を整えるバリア保湿と敏感肌に優しい低刺激処方、荒れた肌をいたわる肌荒れケア成分にこだわった商品を展開しています。

モイスチャーミストローションII しっとり」は、天然セラミド(ビオセラミド)配合のミストタイプの化粧水です。ナノ化されたセラミドが肌を潤いで満たしてバリア機能をサポート。

あわせて抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウム、ε-アミノカプロン酸をダブル配合。肌荒れを抑えてすこやかな肌へと導いてくれます。

ミスト化粧水なので、日中に乾燥が気になったときメイクの上からでも使用できますよ。

価格(税込)・内容量2,530円/3,030円・150mL/220mL

[有効成分]
グリチルリチン酸2K、ε-アミノカプロン酸
[その他の成分]
水、BG、濃グリセリン、ペンチレングリコール、PEG(20)、カンゾウ葉エキス、米ヌカエキス、トリメチルグリシン、ヒアルロン酸Na-2、ビオセラミド、ジグリセリン、フェノキシエタノール

敏感肌×ニキビ対策におすすめの化粧水

肌が敏感に傾いているときはバリア機能が低下しているから、ニキビや肌荒れのようなトラブルも起こりやすくなります。

抗炎症成分を配合した医薬部外品の中で、敏感肌向けの化粧水を2点ご紹介します。

アクネケアローションMB【医薬部外品】(dプログラム)

「dプログラム」は資生堂の50年を超える敏感肌研究から生まれたデリケート肌向けスキンケアシリーズ。さまざまな要因でゆらぎやすいときどき敏感肌さんのために、肌本来の力を引き出すことを目的として設計されたアイテムが揃っています。

アクネケアローションMB」は、ニキビや吹き出物ができやすい敏感肌さんのための化粧水です。抗炎症成分のトラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウム配合で、ニキビをケアしながら潤い肌へと整えます。

酵母エキスとグリセリン配合。”美肌菌”と呼ばれる肌の常在菌に働きかける新処方にも期待できます。

価格(税込)/内容量3,740円/125mL

トラネキサム酸*,グリチルリチン酸ジカリウム*,酵母エキス(3),トレハロース,キシリット,エリスリトール,ベルゲニアシリアタ根エキス,濃グリセリン,精製水,ジプロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル,クエン酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,クエン酸,ピロ亜硫酸ナトリウム,ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル,オドリコソウエキス,フェノキシエタノール  *は「有効成分」無表示は「その他の成分」

ノブACフェイスローション【医薬部外品】(ノブ)

敏感肌におすすめの化粧品ブランド5選でも紹介したノエビアグループの敏感肌向けブランド、NOV(ノブ)。敏感な大人ニキビ肌ケアのためのラインナップが「ノブAC」シリーズです。

ノブACフェイスローション」は、肌荒れや乾燥が気になる敏感な大人ニキビ肌にやさしく潤いを与えてくれるオイルフリー処方の化粧水です。

抗菌成分の感光素201号と抗炎症成分のアラントイン、過剰な皮脂分泌を抑える塩酸ピリドキシン配合で、ニキビを防ぎます。

保水力の高いリピジュア配合なのでしっかりと保湿できます。乾燥による肌荒れ・ニキビを防ぎつつ、潤いあるすこやかな肌へと整えてくれますよ。

価格(税込)/内容量2,420円/120mL

有効成分:感光素201号、アラントイン、塩酸ピリドキシン
その他の成分:水、DPG、BG、ベタイン、ジグリセリン、ビタミンE、グリコール酸、DL-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、リボフラビン、DL-PCA・Na液、トレハロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリオキシエチレンフィトステロール、メチルパラベン

敏感肌ケア×プチプラのおすすめの化粧水

プチプラの化粧水というと「物足りないのでは?」と思われるかもしれませんが、実はシンプルな処方が多いプチプラ品には敏感肌さんでも使いやすいものが少なくありません。

バシャバシャと惜しみなくたっぷり使えるプチプラ化粧水は、敏感になりやすいボディの肌の保湿にもぴったり。

低刺激でコスパ良好な、敏感肌さん向けおすすめプチプラ化粧水を2点ご紹介します。

明色 無香料アストリンゼン(明色化粧品)

明色アストリンゼンは、日本初の弱酸性化粧水として1936年に発売されて以来、80年以上の歴史を持つロングセラーの化粧水です。

15種類のラインナップの中で「明色 無香料アストリンゼン」は乾燥性敏感肌向けの低刺激な弱酸性化粧水です。

シンプル処方ながらも「ヒト型セラミド(セラミドNP、セラミドAP)」とNMFに近い「アミノ酸(ベタイン)」配合でバリア機能をサポートしてくれます。

無香料、無着色、弱酸性、防腐剤フリー、ノンアルコール、オイルフリーの低刺激処方、アレルギーテスト済(※全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)なので、敏感な肌にも使いやすいのがうれしいですね。

価格(税込)/内容量609円/170mL

水、グリセリン、DPG、ソルビトール、BG、セラミドNP、セラミドAP、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、セリン、ユーカリ葉エキス、ハマメリス葉エキス、メチルグルセス-10、トレハロース、ベタイン、ペンチレングリコール、プルラン、PEG-60水添ヒマシ油、ラフィノース、クエン酸、クエン酸Na、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸グリセリル

化粧水 敏感肌用 高保湿タイプ(無印良品)

無印良品のコスメはプチプラで優秀なアイテムが多く、近年はSNSなどで話題になる商品がたくさん登場しています。

中でも口コミ人気が高いのが岩手県釜石の天然水を使用した敏感肌用スキンケアシリーズ。「化粧水 敏感肌用 高保湿タイプ」は、人気の化粧水です。

保水力の高いヒアルロン酸、リピジュア(ポリクオタニウム-51)に加え、グリセリン、ジグリセリン配合で、たっぷりと潤って持続します。

無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリーの低刺激処方に加え、アレルギーテスト済み(※全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)です。

価格(税込)・内容量690円/1,190円・200mL/400mL

水、DPG、グリセリン、PEG-32、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ヒアルロン酸Na、アラントイン、グレープフルーツ種子エキス、ポリクオタニウム-51、スベリヒユエキス、BG、フェノキシエタノール、PCA-Na、クエン酸Na、クエン酸

4.敏感肌をサポートする正しいスキンケア

ここまで、敏感肌さん向けのおすすめブランドと注目アイテム、タイプ別のおすすめ化粧水をピックアップしてご紹介してきましたが、気になるアイテムは見つかりましたか?

スキンケアはアイテム選びも大切ですが、どんなに良いアイテムを使っていても誤ったスキンケアをしていては効果が期待できません。

ここからは敏感肌さんが押さえておきたい正しいスキンケアのポイントを見ていきましょう。

  • 洗顔・クレンジングはマイルドな洗浄力のものを
  • 洗顔時の水温は32℃が適温
  • 洗顔後はすみやかに保湿する

洗顔・クレンジングはマイルドな洗浄力のものを

スキンケアの最初のステップは、洗顔やクレンジングで汚れやメイクを落として肌をリセットすること。

でも、洗浄力の高すぎる洗顔・クレンジング料を使うと、必要な皮脂まで取り除いて肌が乾燥する可能性があるため注意が必要です。

クレンジングはミルクタイプやクリームタイプなど、比較的マイルドな洗浄力のものを選ぶのがおすすめ。洗顔料は弱酸性の敏感肌向け商品などを選ぶと良いでしょう。

マイルドな洗浄力でも落としやすいメイクアップ化粧品選びやメイク方法を意識してみてくださいね。

洗顔時の水温は32℃が適温

洗顔時の水温が高すぎる(熱すぎる)と、必要な皮脂まで落として乾燥→バリア機能低下につながります。逆に水温が低すぎる(冷たすぎる)と汚れが落ちにくく、肌への刺激にもなってしまいます。

洗顔の際の水温は32℃前後が適温とされています。ほんのり温かいお湯より少し水温低めくらいを目安にしてみてくださいね。

洗顔後はすみやかに保湿する

マイルドな洗顔・クレンジング料を使用していても、洗顔・クレンジング後は皮脂膜がリセットされた状態。肌の内部の水分が蒸散してしまう前に、すみやかに保湿するのが大切です。

スキンケアアイテムを使う手順は、水性成分の多いアイテムから。油性成分の多いアイテムを先に使うと、油が水を弾くため後から使うアイテムが浸透しづらくなってしまいます。

まずは化粧水で水分をたっぷりと補給してから、美容液で美容成分をプラス。仕上げに乳液やクリームなどで油分をしっかりと補うようにしましょう。

5.敏感肌におすすめの下地&ファンデーション

敏感肌さんは、メイクアップ化粧品も肌に合う・合わないを感じやすいものです。下地やファンデーションが肌に合わず、かゆみを感じたり、ニキビや肌荒れができたりしたことのある方も多いのでは?

また、洗浄力の高いクレンジング料が乾燥の原因になりやすいのは先述の通り。敏感肌さんのメイクアップは落としやすさも意識して選ぶのがおすすめです。

ここでは、敏感肌さんにおすすめの下地とファンデーションをご紹介します。

UVプロテクションベースN(ナチュラグラッセ)

ナチュラグラッセは”スキンケア仕立て”のメイクアップコスメを展開するブランドです。ベースメイクからポイントメイクまで、天然由来の原料にこだわったアイテムが揃っています。

UVプロテクションベースN」は、乳液のようなみずみずしいテクスチャのUVカット下地。

SPF50+PA+++と高いUVカット効果を持つ上に、ブルーライトや近赤外線もカットしてくれます。光ダメージは肌を乾燥させバリア機能を低下させる要因にもなるので、しっかりブロックするのは敏感肌ケアにもおすすめです。

紫外線吸収剤フリーで石けんで落とせるのもうれしいポイント。肌への負担が少なく、敏感な肌に優しい下地です。

価格(税込)/内容量3,250円/30mL

水、プロパンジオール、酸化チタン、オリーブ果実油、スクワラン、イソステアリン酸エチル、ラウリン酸ポリグリセリル−10、アルミナ、ヤシ脂肪酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ホホバ種子油*1、ヒポファエラムノイデス果実油*1、キサントフィル、ダイズ種子エキス*1、ビルベリー葉エキス*2、ダマスクバラ花油、センチフォリアバラ花油、ローマカミツレ花油、ラベンダー油、パルマローザ油、オニサルビア油、ニオイテンジクアオイ油、セイヨウネズ果実油、グレープフルーツ果皮油、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、コメ粉、グリセリン、スクロース、タピオカデンプン、シリカ、キサンタンガム、ベヘニルアルコール、パルミチン酸デキストリン、クエン酸Na、クエン酸、アルギニン、アニス酸、アニス酸Na、レブリン酸Na、ココイルグルタミン酸2Na、ココイルグルタミン酸Na、BG、ステアリン酸、酸化鉄、ラウロイルリシン、水酸化AI
*1 オーガニック成分*2 ワイルドクラフト成分

6.敏感肌さんのための化粧品Q&A

敏感肌さんが化粧品を選ぶときや使うときに知っておきたいポイントをQ&A形式でまとめました。

どれも敏感肌さんが化粧品での肌トラブルを避けるために理解しておきたい内容です。気になる質問をクリックで回答の先読みもできますよ。

Q1.無添加・オーガニック化粧品って肌に優しいの?

A.必ずしも優しいとは限りません。

「無添加化粧品」「オーガニック化粧品」と書いてあると、なんとなく肌に優しそうなイメージがありますよね。でも、これらの文字が書いてあるから肌に負担が少ないとは言い切れません。

なぜなら日本では、「無添加化粧品」「オーガニック化粧品」という名称を使うにあたって、法律など定められたルールや定義がないからです。

もちろん「〇〇の原料を使っていないから”無添加”です」「有機栽培した植物原料を使っているから”オーガニック化粧品”です」など、なんらかの根拠があってその名称を用いていると考えられますが、その基準はメーカーやブランドによってまちまち。

だから、あるブランドの「無添加化粧品」が肌に合ったからといって、別のブランドの「無添加化粧品」も同じく肌に合うとは限らないというわけです。

ただし、刺激になりうる添加物が少ない商品や、安全性に考慮した原料にこだわる商品が、肌に負担が少ない可能性はそれなりに高いはずです。あくまでも化粧品選びの際の「目安の1つ」ぐらいに考えると良いでしょう。

Q2.自宅でのパッチテストってどうやるの?

A.上腕などに塗布して24時間後にチェックします。

今までに使ったことのない化粧品を初めて使い始めるときは、いきなり顔に使うのではなく、パッチテストをしてから使い始めるのがおすすめです。

自宅でのパッチテストは、以下のような方法で行います。(※化粧品の開発段階で行うパッチテストとは、目的・方法が異なります)

  1. 上腕の内側など紫外線の当たらない場所を清潔にした後、テストする化粧品を適量塗布します。
  2. 24時間ほど経ったら塗布した場所を見て、赤みやかゆみ、湿疹などが出ていないかを確認します。
  3. (慎重にテストする場合)同じ場所に再び塗布してさらに24時間経過後の肌を確認します。

2日間試して特に問題がない場合、顔に使用しても問題ないケースが多いです。自宅でのパッチテストの場合、化粧品を使用するときと同じような使い方が良いので、塗布した箇所に絆創膏などを貼る必要はありません。

Q3.敏感肌が美白ケア・エイジングケアするなら?

A.敏感肌向けブランドの美白・エイジングケアシリーズをチェック!

美白ケアやエイジングケアは各メーカー、ブランドとも研究開発が進められている分野。近年はさまざまな新技術・新成分が登場しています。

でも、シミ・そばかす予防やシワ予防などの有効成分には肌に刺激を感じやすいものも多いため、敏感肌さんは特に慎重に選ぶことをおすすめします。

最近は「敏感肌向け美白ケア」「敏感肌向けエイジングケア」といったシリーズを展開しているブランドも増えてきました。

こうしたシリーズの商品は、敏感肌に配慮しつつ美白ケアやエイジングケアができる処方となっています。

Q4.化粧品が肌に合わなかったときは?

A.すぐに使用を中止、症状がひどい場合は皮膚科を受診しましょう

化粧品を使用して、以下のような症状が肌に現れた場合、すぐに使用を中止しましょう。

  • 赤み
  • かゆみ
  • ほてり
  • 腫れ
  • ブツブツ
  • しみる

こうした症状は、初めて使用した化粧品に限らず、これまで問題なく使用していた化粧品で現れる場合もあります。

異常を感じたときは、使用を中止してしばらくスキンケアやメイクはなるべく控えめにして様子を見るようにしましょう。使用を中止しても症状が治まらない場合は皮膚科を受診してください。

受診の際は、使用した化粧品を持参すると原因を判断しやすくなるのでおすすめです。

7.まとめ

敏感肌さんの化粧品選びのポイントと、おすすめのブランド&商品、スキンケアのコツや知っておきたい化粧品の知識などをお伝えしました。自分に合う化粧品を見つける参考にしていただけたら幸いです。

最後に、本文中で紹介した敏感肌さんにおすすめのブランドをまとめておきます。

「敏感肌だと、お肌が強い人に比べて選べる化粧品が限られて大変……」と思われることも多いかもしれませんが、今は敏感肌に配慮された化粧品もたくさんあります。

自分の肌にぴったりな信頼できる化粧品を見つけて、肌と向き合いながら優しくケアしていきましょうね。

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