クレジットカードの請求を払えない場合の対処法と滞納するリスク
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
クレジットカードの請求が払えないとき、分割支払いへの変更ができないか気になる方もいるのではないでしょうか。結論、支払方法の変更は可能ですが、一定期間を超えてしまった場合は、対応ができない可能性があります。
この記事では、分割支払いの種類や、どうしても支払えないときの対処法、クレジットカードの請求を払えない場合のリスクを解説します。
クレジットカードの請求代を分割払いへ変更するには
クレジットカードの請求代が払えないときは、支払い方法を変更できないか確認しましょう。ほとんどのカード会社は、以下の支払方法に変更できる可能性があります。
後から変更できる支払方法
- 分割払い
- リボ払い
ただし、カード会社によって細かな対応は異なります。例えば、セゾンカードの場合、分割払いの制度がありません。また、「分割払い」と「リボ払い」対応が可能であっても、カード会社によって変更できる期日は異なります。
まずは、利用しているカードが「後からの支払い方法変更に対応しているか」「対応している場合、変更期日はいつなのか」を確認しておきましょう。
一括払いとは違い「手数料」が発生する
分割払いとリボ払いはどちらも、利用料金を数か月に分けて支払う方法です。月々の支払い負担を軽減できる代わりに手数料が発生するため、一括払いよりも支払い総額が増えてしまう特徴があります。
他にも、支払い金額を管理しにくくなったり、カード利用枠を圧迫したりするため、支払い方法を変更する際は、慎重におこないましょう。
分割払い
分割払いとは、支払う回数を先に決める方法です。例えば、6万円の利用料金を3回に分割した場合、月々の支払いは「2万円+手数料」になります。
分割払いは、支払回数が決まっているため、最終の支払日が分かりやすいというメリットがあります。そのため、短期間で返済をしたい方に向いているでしょう。
リボ払い
リボ払いは、毎月の支払額を決める方法です。例えば、支払額を1万円に設定していた場合、利用残高がいくらであっても月々の返済負担は「1万円+手数料」になります。
分割払いと比べて、毎月の支払額を抑えられる特徴があるため、長期返済に向いているといえます。
ただし、利用残高によって最低支払額は変更されるため、必ずしも一定金額になるわけではありません。また、毎月の利用残高に手数料がかかるため、月々の支払額が少ないと、分割払いよりも完済までに支払う額が多くなってしまう可能性があります。
変更期日を超えていた場合の対処法
支払方法の変更期日を超えていた場合は、以下の対処法を取りましょう。
期日を超えた場合の対処法
- カード会社に連絡する
- 一時的にお金を借りる
- 弁護士や司法書士に相談する
カード会社に連絡する
クレジットカードの請求代が払えないと分かったら、必ずカード会社に連絡をしましょう。場合によっては、変更期日を超えた場合であっても、支払い方法の変更をしてくれるケースがあります。
ただし、必ずしも支払方法の変更に対応してくれるわけではありません。支払方法の変更が難しい場合は、「いつまでに請求代を支払えるのか」を言い、返済の意思があることを伝えましょう。
一時的にお金を借りる
1ヶ月分の利用料金が不足している場合は、一時的にお金を借りることで解決できる可能性があります。例えば、消費者金融が扱うカードローンであれば、最短即日で融資を受けられます。
今回は、最短即日融資に対応している大手消費者金融の中から2社厳選したので、クレジットカードの利用代を建て替えたい場合は、参考にしてみてください。
プロミス
プロミスは、消費者金融機関の中でも、上限金利が低く設定されたカードローンです。初めてカードローンを利用される場合、上限金利で融資をおこなうケースがほとんどのため、プロミスを利用すれば、利息負担を抑えられるでしょう。
大手消費者金融カードローン | 金利 |
---|---|
プロミス | 年4.5%〜17.8% |
アイフル | 年3.0%〜18.0% |
アコム | 年3.0%〜18.0% |
SMBCモビット | 年3.0%〜18.0% |
レイク | 年4.5%〜18.0% |
上記の表の通り、プロミス以外は上限金利が年18.0%に設定されています。そのため、少しでも利息負担を減らしたい方は、プロミスに申込してください。
アイフル
アイフルは、申込後に電話相談をすると優先的に審査を行ってくれます。(0120-337-137/対応時間|9:00~21:00)「WEB申込なら最短25分融資も可能」と明記してあるため、今すぐにお金が必要な場合は、公式サイトやアプリを使ってアイフルにWEB申込しましょう。
ただし、必ずしも最短25分で借りられるわけではありません。他にも最短融資を希望している申込者がいた場合は、申込後の手続きが混雑して25分以上かかってしまうケースがあります。
弁護士や司法書士に相談する
金融機関からお金を借りられなかったり、必要なお金を工面できなかったりした場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。弁護士や司法書士は、お金に関する相談事に乗ってくれるため、生活の見直しができる場合もあります。
さらに、弁護士や司法書士は、生活の見直しだけでなく、法的に借金を解決する「債務整理」についての相談にも対応してくれます。
債務整理をすれば、支払い負担を大きく減らすことが可能です。ただし、債務整理をした場合、5年から10年間は新たなカード契約ができなくなるため、注意してください。
クレジットカード代を払えないときに起こるリスク
クレジットカードの請求が払えないからといって、支払いを放置するのは絶対に止めましょう。なぜなら、請求を放置し続けてしまうと様々なリスクが発生するからです。
1.カードの利用停止
クレジットカードの請求を支払えない場合、カードの利用停止処分を受けます。利用停止処分は、滞納した料金を支払わなければ解除されません。
さらに、支払いに遅れた場合は「遅延損害金」と呼ばれる違約金が発生します。遅延損害金は、「滞納した金額」、「遅れた日数」、「遅延利率」によって算出されます。支払いが遅れた分だけ遅延損害金は増えていくので、注意してください。
2.支払いの督促
利用停止処分を受けてから概ね1~3日経っても支払いが完了しない場合、カード会社から自宅宛てに督促状が届くようになります。督促状は、支払いが完了するまで続き、場合によっては職場へ電話連絡がおこなわれる可能性もあるでしょう。
3.強制解約
催促状の期日までに利用料金を支払えないと、カード会社から強制解約を受ける可能性が発生します。強制解約になった場合、同じ会社で再契約することはできませんし、他のクレジットカードを新規契約することも難しくなります。
4.一括請求
強制解約が実施された後でも、滞納した利用料金がなくなるわけではありません。カード会社は、損失を回収するため、法的拘束力のある一括請求をおこないます。
一括請求の段階まで来てしまうと、当事者本人だけでは解決できない可能性が高くなります。専門家に相談して、対処するようにしましょう。
5.差し押さえ
一括請求を受けても放置してしまうと、「支払う意思がない」と判断され差し押さえが実施されます。差し押さえの対象は、以下の通りです。
差し押さえの例
- 債権(給料や預金)
- 動産(家具や電子機器など)
- 不動産(家や土地)
給料の差し押さえを受けた場合、職場にも必ず伝わってしまいます。さらに、給料の差し押さえは、毎月得られる手取りが少なくなってしまうため、生活に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう。
まとめ
クレジットカードの請求代が払えない場合は、支払い方法の変更ができないかを確認しましょう。カード会社によっては、請求が届いた後でも対応できる可能性があります。
もしも、支払い方法を変更できない場合は、支払いを放置せず以下の対処法をおこなってください。
期日を超えた場合の対処法
- カード会社に連絡する
- 一時的にお金を借りる
- 弁護士や司法書士に相談する
上記の対処せずに支払いを放置してしまうと、クレジットカードの利用ができなくなるだけでなく、今後の生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
Q.強制解約になるとなぜ新規契約できなくなるのですか?
ファイナンシャルプランナー|村上敬
長期延滞と強制解約が信用情報として記録されるためです
クレジットカードの利用状況は、信用情報として「信用情報機関」に記録されます。たとえば、クレジットカードへの申込履歴や月々の支払い状況などが該当します。カード会社は、申込者の信用情報を確認して、契約を交わしても問題ない人物であるかを判断します。もしも、信用情報に「強制解約」や「長期延滞」の記録があった場合、滞納する可能性が高い人物であると判断されてしまうため、新規契約ができなくなります。