アコムとアイフルの違いは?利息額や審査について徹底比較
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
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アコムとアイフルは、いずれも知名度の高い消費者金融であり、どちらを選ぶべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。
両者が提供するカードローンの基本的なサービス内容に、大きな差はありません。
ただし、細かく比較すると、最短融資時間や利用可能なATMなどに違いがみられます。
そこで本記事では、アコムとアイフルの違いを金利や利便性、融資スピードなどの項目に分けて解説します。
アコムとアイフルの違いを知りたい方、自分に合ったほうを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
アコムとアイフルのサービス内容に大きな違いはない
アコムとアイフルは、どちらも「大手消費者金融」と呼ばれる金融機関です。
大手消費者金融は、全国的に利用者が多く、利便性に優れている特徴を持っています。
項目 | アコム | アイフル |
---|---|---|
会員数 | 1,609,000名※1 | 1,115,000名※1 |
金利 | 年3.0%~18.0% | 年3.0%~18.0% |
利用限度額 | 1万円~800万円 | 1万円~800万円 |
融資スピード | 即日融資可能 (最短20分) |
即日融資可能 (最短20分) |
担保・保証人 | 原則不要 | 原則不要 |
無利息期間 | 契約日の翌日から30日間 | 契約日の翌日から30日間 |
カードレス対応 | ○ | ○ |
勤務先への電話 | 原則なし | 原則なし |
自社ATM数 | 745台(※2) | 312台(※3) |
提携ATM数 | 50,000台以上(※3) | 100,050台(※4) |
(※1)2023年3月時点
(※2)2023年4月時点
(※3)2021年3月時点
(※4)2022年12月末時点
上表から分かるとおり、融資スピードや提携ATMの数などで多少異なる点もありますが、基本的にアコムとアイフルのサービスに大きな違いはありません。
そこで、ここではカードローンを利用する人が気にしがちなポイントに絞ってどのような違いがあるのかを紹介していきます。
カードローンを利用する際に気になるポイント
- カードローンの利用者数
- 無利息サービスの有無
- 周囲へのバレにくさ
- 審査の通過しやすさ
カードローンの利用者数|会員数はアコムの方が多い
アコムは、利用者が160万人を超えており、大手消費者金融の中でもトップクラスとなっています。
金融機関名 | 利用者数※ |
---|---|
アコム | 約160万人 |
プロミス | 約148万人 |
アイフル | 約111万人 |
レイク | 約82万人 |
SMBCモビット | 約57万人 |
(※2023年3月時点)
アイフルも利用者数が100万人を超えているため、少ないわけではありますが、より多くの人が使っているカードローンへ申込したい場合は、アコムを検討しましょう。
無利息サービスの有無|どちらも同様の条件で設定される
アコムとアイフルは、どちらもはじめて契約される方に向けて「無利息サービス」を提供しています。
金融機関名 | 利用条件 | 無利息期間 |
---|---|---|
アコム | 契約がはじめての方 | 契約日の翌日から30日間 |
アイフル | 契約がはじめてで、無担保キャッシングローン(※)を利用する方 | 契約日の翌日から30日間 |
(※)キャッシングローン、SuLaLi、ファーストプレミアムカードローンのいずれか
いずれも、「初回借入日の翌日」ではなく「契約日の翌日」から無利息期間が始まるため、どちらを利用しても違いはありません。
周囲へのバレにくさ|どちらも利用者へ最大限配慮している
アコムとアイフルは、どちらもWEB完結やカードレス契約、WEB明細に対応しています。
以下のような郵送物をなくしてカードローンを利用できるので、周囲に気づかれる可能性は低いと考えられるでしょう。
なくせる郵送物の例
- 契約書類
- ローンカード
- 利用明細書
また、郵送物が送付される場合も、アイフル・アコムの社名なしで届くため、周囲に内緒で利用できる可能性が高いでしょう。
ただし、返済に遅れたときの督促状は、電磁交付であっても自宅宛てに届きます。
周囲へ内緒でカードローンを利用するには、返済に遅れないように注意しましょう。
在籍確認で周囲にバレる可能性も低い
アコム・アイフルは、申込者が勤務先に勤めていることを確認するための「在籍確認」を原則として電話では実施しません。
ただし、申込者の状況によっては、職場への電話連絡が実施されるケースがあります。
とはいえ、職場への電話連絡が実施される場合でも、アコムとアイフルは以下のルールを設けているため、不安に感じる必要はありません。
在籍確認の電話連絡の際に設けられているルール
- 会社名を名乗らない
- 要件を申込者以外に話さない
- 申込者が出れなくても在籍確認は完了できる
上記のルールから分かる通り、アコム・アイフルはいずれも周囲に知られず利用しやすいカードローンだと言えます。
審査の通過しやすさ|成約率はアコムの方が高い
アコム・アイフルは審査基準や内容を公表していないため、審査の通過しやすさは比較できません。
ただし、アコムとアイフルでは、成約率(新規申込者のうち契約に至った人の割合)を公表しています。
年月 | アコムの成約率 | アイフルの成約率 |
---|---|---|
2022年4月 | 37.1% | 29.40% |
2022年5月 | 39.9% | 29.5% |
2022年6月 | 38.4% | 29.8% |
2022年7月 | 35.90% | 32.20% |
2022年8月 | 38.8% | 33.00% |
2022年9月 | 39.6% | 36.90% |
2022年10月 | 40.5% | 35.2% |
2022年11月 | 40.9% | 33.0% |
2022年12月 | 41.6% | 30.6% |
2023年1月 | 41.7% | 32.2% |
2023年2月 | 42.0% | 32.8% |

上記のグラフからも読み取れますが、2022年4月~2023年1月の成約率を比較すると、アイフルが30%前後なのに対し、アコムが30%台後半と高めです。
ただし、「成約率が高い=審査に通りやすい」わけではないため、注意してください。
金融機関が公表している成約率は、審査が不安な場合の参考資料程度に捉えておくべきでしょう。
アコムとアイフルを実際に利用した際の違い
ここからは、アコム・アイフルを実際に利用したときの利便性や返済額を以下の視点から比較します。
比較する項目
- 申込条件の違い
- 申込方法の違い
- 融資スピードの違い
- 借入・返済方法の違い
- 最低返済額の違い
申込条件の違い
アコムとアイフルは、いずれも20歳を超えた安定収入のある人であれば、利用できる可能性があります。
ただし、アイフルは69歳までを融資対象としているため、年齢が69歳以上の人の場合は、アコムを利用するようにしてください。
金融機関名 | 利用条件の詳細 |
---|---|
アコム | ・満20歳以上(※) ・本人に安定した収入のある方 |
アイフル | ・満20歳以上69歳までの方 ・定期的な収入と返済能力を有する方 |
(※)2023年4月24日より18歳・19歳の新規申込を停止しています。
申込方法の違い
アコム・アイフルの申込方法は、それぞれ以下のとおりです。
申込方法 | アコム | アイフル |
---|---|---|
WEB・スマホアプリ | ○ | ○ |
無人契約機 | ○(893台) ※2021年3月時点 |
○(861台) ※2022年12月末時点 |
電話 | ○ | ○ |
郵送 | ○ | × |
無人契約機の数はアコムのほうがやや多めですが、大きな差はありません。
融資スピードの違い
どちらも即日融資に対応していますが、アイフルは最短融資時間がより短くなっています。
金融機関名 | 最短融資時間 |
---|---|
アコム | 最短20分※ |
アイフル | 最短20分※ |
※申込時間や審査の混雑状況によっては翌日以降の融資になる場合があります。
ただし、どちらの金融機関であっても、申込した時間帯や審査状況によっては、最短融資時間でお金を借りられない可能性があります。
場合によっては、翌日以降の借入になってしまうケースもあるので、注意しましょう。
借入・返済方法の違い
アコムとアイフルの借入・返済方法に、大きな違いはありません。
金融機関名 | 借入方法 | 返済方法 |
---|---|---|
アコム | ・振込 ・ATM ・スマホアプリ (セブン銀行ATM) |
・インターネット ・ATM ・振込 ・口座振替 ・スマホアプリ (セブン銀行ATM) |
アイフル | ・振込 ・ATM ・スマホアプリ (セブン銀行ATM、 ローソン銀行ATM) |
・インターネット ・ATM ・振込 ・口座振替 ・スマホアプリ (セブン銀行ATM、 ローソン銀行ATM) |
ただし、借入・返済できるATMの種類や数が異なります。
カードレス対応可能なスマホATMを利用する場合は、対応できるATMが多いアイフルを利用すると良いでしょう。
アコムの方が使えるATMの数が多い
自社ATM数では、アコムがアイフルを大きく上回っています。
金融機関名 | 自社ATM数 | 提携ATM数 |
---|---|---|
アコム | 745台(※1) | 50,000台以上(※2) |
アイフル | 312台(※3) | 100,050台(※3) |
(※1)2023年4月時点
(※2)2021年3月時点
(※3)2022年12月末時点
アコムATMやアイフルATMは借入・返済時の手数料がかかりません。
そのため、ATMで借入や返済をする方は、自社ATMが多いアコムのほうが便利だと言えるでしょう。
また、提携ATMの例はそれぞれ以下のとおりです。
提携ATMを扱う会社 | アコムの提携状況 | アイフルの提携状況 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 〇 | 〇 |
セブン銀行 | 〇 | 〇 |
イーネット | 〇 | 〇 |
ローソン銀行 | 〇 | 〇 |
イオン銀行 | 〇 | 〇 |
ゆうちょ銀行 | × | 〇 |
アイフルでは、2022年9月からゆうちょ銀行が提携先に加わったことで利用できるATM数が約32,000台増加し、以前よりさらに利便性が向上しました。
最低返済額の違い
アコムは利用限度額が30万円を超えるかどうかで、最低返済額が変動します。
借入残高 | アコム (利用限度額が30万円以下の場合) |
アコム (利用限度額30万円超100万円以下の場合) |
アイフル (約定日制) |
---|---|---|---|
5万円 | 3,000円 | 2,000円 | 4,000円 |
10万円 | 5,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
20万円 | 9,000円 | 6,000円 | 8,000円 |
30万円 | 13,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
40万円 | - | 12,000円 | 11,000円 |
50万円 | - | 15,000円 | 13,000円 |
60万円 | - | 18,000円 | 16,000円 |
70万円 | - | 21,000円 | 18,000円 |
80万円 | - | 24,000円 | 21,000円 |
90万円 | - | 27,000円 | 23,000円 |
100万円 | - | 30,000円 | 26,000円 |
毎月の返済額が低ければ、それだけ毎月の返済負担が少なくなるため、上記の表を参考にしてどちらを利用するべきか検討してください。
ただし、毎月の支払い額が少ない場合は、借入期間が延びやすくなり、最終的な利息総額が高くなる傾向にあります。
アコムとアイフルの利息差をシミュレーション
金利年18.0%で10万円を借入し、最低返済額だけを返済したときの利息額を比較してみましょう。
項目 | アコム | アイフル |
---|---|---|
最低返済額 | 5,000円(利用限度額30万円以下の場合) | 4,000円 |
返済回数 | 24回 | 32回 |
利息額 | 19,772円 | 26,339円 |
総返済額 | 119,772円 | 126,339円 |
上記の場合、アコムの利息額はアイフルと比べて「6,567円」少ない結果です。
なお、こちらはあくまでも最低返済金額のみで返済した場合の比較になります。
ご自身で最低返済額以上の金額を設定して返済した場合は、結果が異なるため注意点してください。
アコムとアイフルのどちらが良いのかは人によって異なる
アコムとアイフルは、金利や利用限度額など基本の商品内容に大きな違いはありません。
そこで、アコム・アイフルのどちらを選ぶべきか迷っている人向けに、それぞれ向いている人を解説します。
アコムが向いている人
アコムが適しているのは、主に以下に当てはまる人です。
アコムが向いている人
- 多くの人が利用するカードローンを選びたい人
- 最終的な利息総額を減らしたい人
- 自社ATM数の多さを重視する人
アコムは大手消費者金融のなかでも会員数が多いため、大勢の人が利用しているカードローンを選びたいという方に向いています。
また、ATM手数料を抑えて借入・返済したい人は、自社ATM数の多いアコムを選ぶとより便利でしょう。

アイフルが向いている人
一方、アイフルは以下のような人に適しています。
アイフルが向いている人
- 少しでも早く借りたい人
- 毎月の返済額を減らしたい人
- 普段からゆうちょATMを利用する人
アイフルは最短20分融資に対応しているため、少しでも早く借りたい人に適しています。
また、アイフルは提携ATM数が多いのも特徴です。
アコムでは提携していないゆうちょATMを普段から利用している人は、アイフルを利用すると良いでしょう。

アコムとアイフル以外の選択肢
借入目的や近くにあるATMの種類などによっては、アコムとアイフル以外の消費者金融カードローンを選んだほうが良い場合もあります。
ここでは、大手消費者金融のプロミス・レイクが適しているケースを解説します。
プロミスが適しているケース
プロミスが適しているのは、以下のようなケースです。
プロミスの利用が適している人
- 無利息期間を無駄なく利用したい人
- 三井住友銀行ATMが近くにある人
プロミスの無利息サービスは、「契約日の翌日」ではなく「初回借入日の翌日」から無利息が適用されるため、契約しても借入がなければ無利息期間が消化されません。
さらに上限金利が他の大手消費者金融よりも低く設定されているため、利息負担を抑えられます。
大手消費者金融カードローン | 金利 |
---|---|
プロミス | 年4.5〜年17.8% |
アイフル | 年3.0~年18.0% |
アコム | 年3.0~年18.0% |
SMBCモビット | 年3.0〜年18.0% |
レイク | 年4.5〜年18.0% |
「無利息期間を無駄なく使いたい」「少しでも利息負担を抑えたい」とお考えの方は、プロミスを検討しましょう。

レイクが適しているケース
少額の借入かつ数ヶ月以内の利用を検討しているときは、レイクを検討しましょう。
レイクが提供している無利息サービスは、都合に応じて無利息期間を選択できます。
レイクの無利息期間は3種類
- 30日間無利息(WEB以外の申込、利用限度額が200万円を超える場合)
- 60日間無利息(WEB申込限定)
- 借入額のうち5万円まで180日間無利息
アコム・アイフルよりも無利息期間が長いため、利息負担を減らせる可能性が高いでしょう。
10万円を金利年18.0%で借入するケースで試算してみると、無利息期間30日間・60日間の場合の利息の差は、以下のとおりです。
無利息期間 | 毎月の返済額 | 返済回数 | 利息額 |
---|---|---|---|
30日間 | 4,000円 | 31回 | 23,448円 |
60日間 | 4,000円 | 31回 | 21,274円 |

まとめ
アコムとアイフルは、金利や利用限度額に違いはなく、どちらも便利なカードローンです。
項目 | アコム | アイフル |
---|---|---|
会員数 | 1,609,000名※1 | 1,115,000名※1 |
金利 | 年3.0%~18.0% | 年3.0%~18.0% |
利用限度額 | 1万円~800万円 | 1万円~800万円 |
融資スピード | 即日融資可能 (最短20分) ※5 |
即日融資可能 (最短20分) |
担保・保証人 | 原則不要 | 原則不要 |
無利息期間 | 契約日の翌日から30日間 | 契約日の翌日から30日間 |
カードレス対応 | ○ | ○ |
勤務先への電話 | 原則なし | 原則なし |
自社ATM数 | 745台(※2) | 312台(※3) |
提携ATM数 | 50,000台以上(※3) | 100,050台(※4) |
(※1)2023年3月時点
(※2)2023年4月時点
(※3)2021年3月時点
(※4)2022年12月末時点
(※5)お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
ただし、融資スピードや最低返済額、利用可能なATMなどが異なります。
借入目的や利用したいATMなどによって異なるため、どちらを選ぶべきかは一概には言えません。
両者の違いを理解し、自分に合ったカードローンで計画的に借入・返済しましょう。