子役の新津ちせと俳優の斎藤工が、映画『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』などで知られるフランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督最新作『ディリリとパリの時間旅行』の日本語吹き替え版声優を務めることが決定。これからアフレコ収録に挑む2人からのコメントも到着した。


【写真】『ディリリとパリの時間旅行』日本語吹き替え版声優を務める新津ちせ&斎藤工

 本作は、新たな芸術や科学技術が花開き、美しい時代<ベル・エポック>と呼ばれた19世紀末から20世紀初頭のパリが舞台の物語。ニューカレドニアからやってきた主人公ディリリが、パリで出会った最初の友人オレルとともに、キュリー夫人やパスツール、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベルナールら、この時代を彩った多くの天才たちと出会い、不可解な誘拐事件の謎を解いていく。

 映画では、夕暮れのヴァンドーム広場、着飾った人々が集うオペラ座、チェイルリー公園や凱旋門など、オスロ監督自身が4年間撮りためた写真を元に背景を作成。映画『イングリッシュ・ペイシェント』のガブリエル・ヤレドによる美しい旋律と共に、ベル・エポックにタイムスリップするかのように美しいパリが堪能できる作品だ。

 ディリリを演じる新津は「どんなときでも前を向いて、自分の気持ちにまっすぐに行動するディリリが大好きです! ディリリも私も『なわとびが好き』という共通点があって嬉しかったです」と役柄に親近感を抱いている様子。

 続けて「性別や年齢や見た目で差別されることなく、みんなが自分らしく生きていける世界になるように、という願いがこめられている映画だと思います」と作品の感想を語り、「ひとつひとつの言葉を大切に、気持ちをこめてアフレコがんばります。
小さなディリリの大活躍をどうぞお楽しみに!」と意気込みを見せている。

 オレル役の斎藤は、今作について「麗しきベル・エポックのパリを描いた、惚れ惚れするほど美しいオスロ監督の新作に詰め込まれた大きな議題は、現代に直結していて、オスロ作品の中でも過去最大の深さや力強さを感じました」とコメント。そして「ベル・エポックがどういう意味合いの時代だったのか、優美な世界観の奥にある真実を是非見つめて頂きたいです」とメッセージを寄せている。

 映画『ディリリとパリの時間旅行』は8月24日より全国順次公開。