■業績動向
3. 財務状況と経営指標
明光ネットワークジャパン<4668>の2019年8月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,081百万円増加の19,765百万円となった。主な増減要因は、流動資産で現金及び預金が987百万円増加し、固定資産ではのれんが204百万円減少した一方で、投資有価証券が350百万円、ソフトウェア及びソフトウェア仮勘定が80百万円、有形固定資産が86百万円、敷金及び保証金が40百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比1,003百万円増加の5,350百万円となった。流動負債で未払法人税等が408百万円、未払消費税等が110百万円、未払費用が191百万円、前受金が100百万円それぞれ増加したほか、固定負債で長期借入金が64百万円増加した。純資産は前期末比77百万円増加の14,414百万円となった。その他有価証券評価差額金が92百万円増加したことが主因となっている。
経営指標を見ると、負債の増加に伴って自己資本比率が前期末の76.6%から72.9%に低下したものの、依然高水準を維持しており、また、有利子負債比率も1.4%と実質無借金経営でありネットキャッシュは70億超と潤沢にあることから、財務内容は良好な状態が続いていると判断される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《ST》