(台北中央社)新型コロナウイルスの感染拡大で需給が逼迫(ひっぱく)しているマスクについて、経済部(経済省)は今週から新たな生産ライン9本の稼働が順次始まり、国内の1日の生産量は550万枚に到達する見通しを示した。マスクの増産や、新学期の始業日が25日に迫っていることを受け、20日から、12歳以下の子供のマスクの購入制限は7日間に1人2枚から同4枚に緩和される。
中央感染症指揮センターが17日発表した。

政府は先月末から国内で生産されるマスクを全て買い上げ、供給を管理している。マスク不足を解消するため、経済部は2億台湾元(約7億円)を投じ、生産ライン60本の立ち上げを計画。このうち9本が15日に設置され、機械の微調整などが進められている。

政府はマスクの購入については実名制を導入し、指定の薬局などに限定して販売。増産が進んでいることから、20日以降、1カ所の販売先に供給する数を大人用は200枚から400枚に、子供用は50枚から200枚に増量する。
子供の購入数の制限は緩和されるが、大人は7日間に1人2枚のままとし、より多くの人の手に渡るようにする。

経済部は、新たな生産ラインが全て稼働する3月上旬には、日産1000万枚が可能になるとの見通しを示している。

(呉柏緯、顧セン、黄旭昇/編集:楊千慧)