食には常に新しいものを求める探究心があります。味や量、栄養で新境地やネタを求めた中には、一見キワモノと思われるものも。
この「タガメサイダー」(480円税込)、TAKEOの説明によると、海外で養殖されたタイワンタガメから独自の製法で抽出したエキスを0.3%配合したというサイダー。タガメはカメムシの仲間(カメムシ目コオイムシ科)なので、自分の身を守るためや繁殖の際のフェロモンとして香りを出しています。タガメサイダーに使われているタイワンタガメの場合、特にオスがフルーティな香りが強く、東南アジアで好んで食べられているんだとか。もちろん、タガメサイダーには厳選したオスのエキスが入っているとのこと。
早速通販で取り寄せてみると、タガメサイダーの他に食用コオロギが練り込まれたパスタスナック「HARD BUG」も一緒に入っていました。
早速開けてみると、ふわっと漂う青リンゴのような香り。実家の方で見かけたタガメはキンモクセイの香りが強く、リンゴの香りは弱いと感じていたので、このタガメサイダーは見知ったタガメの香りとは違う様な気がしました。タイワンタガメと日本のタガメの違いでしょうか。
一口飲みます。青リンゴの風のフルーティさの中にちょっと果実の種や木の皮を噛んだ様なえぐみがほんの少しあり、虫や甲殻類の風味は殆ど感じません。エキス配合量0.3%というのは味と香りのバランスを考えたものだそうですが、タガメのサイダーと言われなければ全く分からないレベルですね。後味のえぐみは暫く残りますが、これは美味しいです。
昆虫食の入門にどうぞと言うのがよく分かりました。
さて、続いておまけで付いてきた、ヨーロッパイエコオロギが20%練り込まれているというパスタスナック「HARD BUG」。「ピノキオ」に出てくるコオロギ、ジミニー・クリケットはこのヨーロッパイエコオロギでしょうか。爬虫類や両生類を飼っている人には、エサ用のコオロギとして有名ですね。これは色が全粒粉パスタのように茶色いのを除けば、見た目は普通のパスタスナックになります。
これも一口食べてみます。うん、香ばしいですね、これはエビの尻尾を素揚げしてそのまま食べた様な味がします。コオロギと言われても色でそうかもという感じる位で、これはコオロギだ!というのは無いです。香ばしさが癖になりもっと食べたくなるくらいでした。
今回、昆虫食の入門という形で「タガメサイダー」と「HARD BUG」をいただきましたが、どちらも昆虫ぽさはなく美味しくいただけました。
(戦魂)