スーパーマーケットマニア東京編・エコバッグの巻
上左から時計回りに。紀ノ国屋スーパー、ユニオン、成城石井、サミットのオリジナルバッグ。どれも1000円以内で買えるのも、うれしいところ。
牛乳パックからお菓子、ボックスティッシュまで、びっくりするほどカッコいいデザインが並ぶヨーロッパのスーパーマーケット。その選りすぐりの逸品を紹介した『スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編』を「いいなあ〜」と指をくわえて眺めつつ、ハタと考えた。
もしかしたら日本のスーパーだって、がんばっているんじゃないのか? というわけで、さっそくリサーチしてみた。

今回目をつけたのは、スーパーのオリジナル商品の代名詞、エコバッグ。

まずはエコバッグ人気のパイオニア「紀ノ国屋スーパー」である。「KINOKUNIYA」のロゴが渦巻きみたいにデザインされたこのバッグは、今から約10年前に誕生。軽くてシワにならない上に、デザイン性の高さと高級スーパーのステイタスに後押しされて、たちまち人気商品に(ちなみにその昔、このバッグを求めて紀伊国屋書店に行った女子を、私は3人知ってます)。

次は、鎌倉や神戸元町に店舗のある「ユニオン」。こちらはしっかりした帆布の生地にヒモの持ち手がオシャレ度大。

ターミナル駅周辺に続々出店中の「成城石井」で目を引くのは、保冷タイプ。ネイビーのトートは中に銀色の保冷シートが入っているので、この季節に生鮮食品をいれても安心というすぐれものだ。

高級スーパーばかりではない。伊丹十三監督『スーパーの女』の舞台にもなった庶民の味方「サミット」のバッグは、自転車のカゴにちょうどおさまる作りになっていて、実用性もしっかり配慮されている。

デザイン界でなかなか話題にのぼらぬ日本のスーパーだが、各店いろいろがんばっている様子。
これをスタート地点に、これからどんどんカッコいい商品が出てくることを祈るばかりです。
(矢部智子/アンテナ)
編集部おすすめ