話題の20歳の男性バスガイド、懐かしのツーマンバス
藤原純さんの着用している制服は昔馬方、牛 方が着用するもので、毎年開催される盛岡チャグ チャグ馬コの祭典のさいに馬引きをする方が着用するもの。
岩手県交通には全国でも珍しい男性のバスガイドがいる。今年で入社3年目の藤原純さん(20)だ。
何でも中高年女性の団体ツアー客を獲得するために導入したとのこと。

女性のお客さんにはなかなか好評の男性バスガイドだが、現在はまだ藤原さん一人。藤原さんは団体ツアーの他に盛岡駅と温泉を結ぶ盛岡市内定期観光バスにも乗車。市内定期観光バスなら予約時に藤原さんの乗車日を確認すれば、彼に逢うことも可能。

また、岩手県交通では昨年5月、約20年ぶりに車掌さんの乗るツーマンバスを復活させた。車掌さんが乗っているのは「盛南ループ200」という市内の病院や市役所を回る1ルートのみでお年寄りなどが多く乗る路線。

運賃を現金で支払う場合は昔懐かしい乗車券を購入。乗降停留所と金額の欄にパンチで穴を開けて、車掌さんから手渡される。「おおっ〜懐かし〜い」と思うのは一定以上の年齢の人のみか、と思いきや全国の若いバスファンも遠路はるばるこのバスを目当てにやってくるのだそうだ。中には乗車券を売ってくれという人までいるとか。

専用車輌は1台のみだが、車掌台、切符入れなど道具類はかつて使用されていたものを使っている。現在、車掌として乗車しているのは佐々木育子さん(53)と高橋政子さん(56)で、一日交代での乗務。
お二人ともかつて車掌さんとして20年ほどのキャリアを積んだ方々で車内で乗り降りに手を貸したり、荷物を運んだりと押し付けがましくなく、その無駄のない動きにには乗客も大満足とか。

この他、岩手県交通では「いすゞBU04」によるバス運転体験ツアーも募集中。教習所の中だけだけれど、普通免許でバスの運転ができるというバス好きにはたまらない企画。地方のバス、色々がんばっています。(こや)
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