米電気自動車(EV)大手のテスラはこのほど、中国ネット大手のバイトダンス傘下で法人向け技術サービスを手がける「火山引擎(Volcano Engine)」と提携を結び、火山引擎がテスラのスマートコックピットの音声アシスタント機能に大規模言語モデル(LLM)を導入することで合意した。
まずは上海工場で生産される中国市場向けの新型EV「モデルY L」が対象となる。
スマートコックピットの音声アシスタント機能には、バイトダンスのLLM「豆包(Doubao)」とDeepSeek(ディープシーク)の対話型AI「DeepSeek Chat」が組み込まれる。豆包はナビ設定やオーディオ操作、エアコン調整のほか、マニュアル検索などの音声指示を担い、DeepSeek Chatが音声チャット機能を提供する。
自動車世界大手が中国向け車両に中国製AIを搭載する動きが広がりつつある。独BMWは3月、アリババグループとの戦略提携を強化すると発表。同社のLLM「通義千問(Qwen)」を基盤にAIエンジンを共同開発し、中国向けの次世代モデルに導入すると明らかにした。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)