中国ショート動画大手の快手科技(Kuaishou Technology)が8月21日に発表した2025年4~6月期決算は、純利益が前年同期比23.7%増の49億元(約1000億円)、調整後利益は20.0%増の56億元(約1200億円)となった。売上高は13.1%増の350億元(約7400億円)だった。

内訳は、オンラインマーケティングサービスが56.4%、ライブ配信が28.7%、電子商取引(EC)などその他サービスが14.9%を占めた。

ECサービスの流通取引総額(GMV)は17.6%増の3589億元(約7兆5000億円)。ショート動画アプリの平均DAU(1日あたりのアクティブユーザー数)は4億89万人だった。海外向けアプリ「Kwai」なども好調で、海外事業の売上高は20.5%増の13億元(約270億円)となった。

快手科技は現在、人工知能(AI)戦略を本格的に推進しており、独自開発した動画生成AI「Kling」の4~6月期の売上高は2億5000万元(約53億円)と、前四半期の1億5000万元(約32億円)から大きく増加した。現在のところ、動画クリエーターや広告・マーケティング担当者がKlingの主なユーザーとなっている。

程一笑CEOは決算説明の電話会議で、Klingの総合的性能が向上し、ゲーム制作や専門的な映像制作などに対応できるようになれば、より多くの業界のユーザーを獲得できるようになるとの期待感を示した。

中国・快手の動画生成AI「Kling 2.0」、グーグルの「Veo 2」を抑えて性能評価世界一に

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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