中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi Chuxing)は8月28日、2025年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比10.9%増の564億元(約1兆2000億円)。

株主集団訴訟に関連して53億元(約1100億円)の一時的な引当金を計上したことが響き、純損失は25億元(約530億円)と前年同期の9億元(約190億円)から大きく膨らんだ。調整後純利益は107%増の31億元(約650億円)となった。

主力の配車サービスは好調で、配車件数は15.2%増の44億6400万件と過去最高を記録した。1日あたりの配車件数は国内が3710万件、海外が1196万件だった。総取引額(GTV)は15.9%増の1096億元(約2兆3000億円)で、うち国内事業は12.2%増の825億元(約1兆7000億円)、海外事業は固定為替レート換算で27.7%増の271億元(約5700億円)だった。

同社は2018年に海外進出を開始し、現在は中南米やアジア太平洋地域、アフリカの14カ国で配車サービスやフードデリバリー、金融サービスなどを展開している。

中国のネット時代の代名詞「デリバリー」と「配車」で稼げなくなった人々

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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