中国安徽省合肥市で、「人工太陽」と呼ばれる核融合の研究が加速している。
現在建設中の核融合技術総合研究施設(CRAFT、夸父)は、年内に完成する見通しで、完成後は国際的にも最高水準の性能と充実した機能を備えた総合的な核融合研究・試験プラットフォームとなる。
CRAFTの敷地に隣接して建設が進む小型核融合実験装置(BEST)も2027年末の完成を目指す。前世代の全超伝導トカマク核融合実験装置(EAST)を基盤とし、世界初となる核融合による発電実証を目指す。
中国科学院合肥物質科学研究院プラズマ物理研究所の馬建国副研究員は「核融合は環境に優しく安全で、資源も豊富な理想的エネルギーだ」と語り、人類の持続的発展を支える重要な原動力になるとの見方を示した。【新華社合肥】