欧州自動車工業会(ACEA)が10月28日、欧州連合(EU)域内の9月の新車登録台数(販売台数)を発表した。中国BYDは前年同月比272.1%増の1万3221台と大幅に伸びた。

さらに、英国および欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国のアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスを含めた欧州全域での9月の販売台数は約398%増の2万4963台に達した。積極的なモデル投入戦略、非常に競争力のある価格設定、継続的な品質向上によって、BYDは欧州の消費者から幅広い支持を集めつつある。

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一方、米テスラの欧州全域での9月の販売台数は10.5%減の3万9837台で、1~9月の累計販売台数は前年同期比で28.5%減少した。米国の関税政策の影響を懸念し、欧州市場での納車を加速させているものの、販売台数は依然として振るわない。同社は需要の掘り起こしを狙い、製品ラインの見直しを進めており、最近では「モデルY」と「モデル3」の低価格版を投入している。

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(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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