中国の交通運輸業界団体、中国交通企業管理協会の楊咏会長はこのほど、四川省宜賓市で開催された「世界パワーバッテリーカンファレンス2025」で、産業チェーンの需要に応じるため、中国は安全で効率的、グリーン(環境配慮型)な車載電池の輸送体系を構築していると紹介した。

中国リチウム電池産業の2024年の総生産額は1兆2000億元(約26兆円)を超え、8年連続で世界一を独走した。

中でも車載電池の生産量は前年比22.4%増の826ギガワット時に達し、輸出量は29.2%増加した。

民間団体、中国電池工業協会の王建新副理事長は「新エネルギー車(NEV)向け車載電池産業が自動車産業の成長を支える中核として、規模と質が同時に躍進する新たな段階に入った」と述べた。中国の新エネ車生産台数は24年、初めて1000万台の大台を突破し、車載電池搭載量は41.5%増の約548.4ギガワット時に増加した。車載電池業界団体の中国汽車動力電池産業創新連盟によると、リチウムイオン電池の24年の輸出量は29.2%増の197.1ギガワット時に達した。

車載電池産業の生産集中度は高まり続け、市場シェアは大手への集中が加速している。韓国の市場調査会社SNEリサーチによると、24年の車載電池生産企業世界上位10社のうち、中国勢は6社を占めた。世界最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)の24年の実績は、搭載量が31.7%増の339.3ギガワット時、市場シェアが37.9%だった。

交通運輸部安全・品質監督管理司の陳萍二級巡視員は、車載電池産業が急成長期に入るにつれて、車載電池の物流サプライチェーン(供給網)は質の高い発展の新たなチャンスを迎えていると指摘。一方で、安全で効率的な輸送という課題にも直面しているとした。同部など10部門は24年、「新エネ車向け車載電池の輸送サービス・安全保障力の引き上げ加速に関する若干の措置」を共同で発表し、27年までに車載電池を輸送する上での課題の解消を打ち出した。

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同部危険貨物道路輸送専門家グループの呉金中グループ長は、車載電池輸送産業が現在、おおもとの安全監督管理、輸送サービス、輸送時の安全対策、輸送基準やルールの整備に力を入れているとした。

陳氏は、中国交通企業管理協会の統計結果として、中国の24年の車載電池輸送量は1000万トンを超え、輸送構造が単一なものから変化を遂げたと紹介した。【新華社成都】

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