JR西日本・TISら、兵庫県神戸市のスマートシティに向けた取り組みを開始 回遊性向上や来訪者の利便性向上へ
One Bright KOBEを代表企業とし、ウイングアーク1st、西日本旅客鉄道、ベスティ、あいおいニッセイ同和損害保険、TIS、ネオス、シナジーマーケティング、ノースディテール、ストークスの各社は、アリーナ基点でのICT基盤構築による神戸のスマートシティと地域活性化に向け、共同で取り組むことを発表した。

同取り組みは、2025年4月に開業する「神戸アリーナプロジェクト」の運営会社であるOne Bright KOBEが、神戸市とスマートバリューが2022年に締結した「都心・ウォーターフロントエリアの未来づくり」に向けた事業連携協定に基づき、2023年に発表したプロジェクト「Commons Tech KOBE(コモンズテックコウベ)」をベースとして推進するとしている。


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兵庫県神戸市のスマートシティと地域活性化に向けた取り組みを開始初期フェーズは「来訪者の増加」と「まちの回遊性向上」にテーマを絞り、2024年12月下旬に公開を予定する「TOTTEI KOBE(トッテイコウベ)アプリ」や、まちなかで設置するビーコン等で収集したデータを活用。

アプリ内でのスタンプラリーやミッション機能によって、イベント目的で神戸に来た人々が、イベントの前後に神戸を満喫してもらうことを目指すという。

その他にも地域のさまざまな事業者と連携した回遊性向上の施策や来訪者の利便性向上につながる取り組みを並行して実施し、リアルタイムでさまざまな検証を繰り返すことができる基盤作りに取り組むとのことだ。

さらに、2025年4月GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)開業以降は、まちの活性化にむけた共通意識を高めるイベント「KOBE SMART DAY(仮)」の定期開催を予定。

これらを通して、まち全体でマーケティング活動を行うことを「Commons Tech KOBE」の主旨としてロードマップを作成したとのことだ。

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ロードマップ同取り組みは、アリーナ開業初年度までをテストフェーズとし、2026年4月に本格始動を予定しているという。テストフェーズでは、データ収集や共同イベントの開催に加え、さらなる参加団体、回遊施策を連携して行う企業の参画を募集するとしている。

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取り組み全体像

■各社の役割

スマートバリューグループ
・神戸市と事業連携「都心・ウォーターフロントエリアの未来づくり」を締結しスマートシティの社会実装を推進
・神戸アリーナプロジェクトを基点としたICTモデルの運営
・TOTTEI KOBEアプリの企画運営

ウイングアーク1st
・Commons Tech KOBEの各種データを活用し神戸の街の回遊性を可視化する統合プラットフォームの提供
・データ分析マーケティングプラットフォームのデータベースエンジン「Dr.Sum」と可視化ツール「MotionBoard」の提供
・まちの活性化にむけた共通意識を高めるイベント「KOBE SMART DAY(仮)」の共同開催

西日本旅客鉄道
・三宮~ウォーターフロントエリアでの人流を把握し、TOTTEI KOBEアプリと連携できるビーコンインフラの構築
・回遊施策推進に資する、自社アセットの利活用検討

ベスティ
・イベントと連動した街中の回遊施策の企画、実行
・ウォーターフロントでのイベントの地域PR活動の実施

あいおいニッセイ同和損害保険
来訪者が安全・安心して来場、回遊できる場の提供に向けた商品、サービスや情報発信の検討

TIS
・TOTTEI KOBEアプリに搭載する決済機能(TOTTEI PAY)の実現を支える、決済を起点とした顧客行動可視化サービス「キャクシル」の提供
・神戸市での決済利用状況を活用した人流データの提供
・アリーナ、神戸市への来訪者や加盟店への決済体験および回遊性向上に向けたデータ利活用施策の検討

ネオス
・回遊性向上につながるスタンプラリー機能の提供
・TOTTEI KOBEアプリと連携したエリア周辺施設の情報登録
・TOTTEI KOBEアプリと地域商店街と連携した回遊施策の企画、実行(店舗のクーポン、地域のキャンペーン登録)

シナジーマーケティング
・マーケティングSaaS「Synergy!」によるCRM基盤の提供
・TOTTEI IDを活用したファンマーケティングの企画、実行

ノースディテール(スマートバリューグループ)
TOTTEI KOBEアプリおよびデータベースの開発、運用、継続的な機能強化

ストークス(スマートバリューグループ)
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