
原料には同社現場から回収した、資材の梱包などに使用されるPPバンドを用いられているとのことだ。
【左】3Dプリンターを用いて製作した演台【右】3Dプリンターを用いて製作した司会者台建設現場では工期中に多様な産業廃棄物が発生。特に廃プラスチックは資材の梱包材や養生材などから大量に生じており、その性質が多岐にわたるため、マテリアルリサイクルが難しく、大部分がサーマルリサイクルされている現状があるという。
この課題に対し、鴻池組は以前から取り組んできたマテリアルリサイクルの経験を活かし、3Dプリンターによるプランター製作のノウハウを発展させ、博覧会会場で使用する演台・司会者台の製作に挑戦。
材料となるPPバンドは、再び原料に戻すリペレットをTBMが行い、スワニー保有の大型のペレット押出式3Dプリンターを用いて製作。リサイクルPPペレットは、演台・司会者台ともそれぞれ50%以上(残りは、強度を向上しつつ形状を安定させる機能を持つフィラー材を含むコンポジット材料)使用。

これにより、演台・司会者台全体が環境に配慮した材料で製作されたとしている。
