若い世代ほど「株」学習に積極的 約6割がお金をかけて学ぶ20代に対し、60代以上は3人に1人が学習しない派
株の学校ドットコムは、株式投資に取り組む全国の個人投資家800人を対象に、「株式投資に関する学習についてアンケート調査」を実施し、結果を公表した。

■20代はお金をかけて学習。
一方、シニアは学びに消極的。

同調査で、株式投資について学ぶためにどんなものを利用しているかと尋ねたところ、新聞・書籍のほかセミナーやスクールといった有料の情報・サービスを利用したことがあると回答した人は、全体では半数近くの47.9%という結果に。

最も多かったのは20代で、6割近くの57.7%がお金を使って学んでいると回答。

この割合は年代が上がるにつれて減っていく傾向にあり、30代・40代は5割を超えているが、50代では44.2%、60代では39.5%まで減少(70代は持ち直して46.1%)。

さらに20代と30代では、無料の情報・サービスのみで学習していると回答した人も含めると8割を超える人が、何らかの形で学びながら株式投資に取り組んでいるのに対し、60・70代では「(有料・無料にかかわらず)株を学ぶために利用したことがあるものはない」と答えた人がいずれも3割を超えた。

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株式投資について学ぶためにどんなものを利用しているか

■セミナーやスクールも活用しているのが若い世代の特徴

学習のために活用しているものについても、年代による差はあるのか。有料の情報・サービスを利用したことがあると回答した383人について年代別に分析。その結果、20代を除くすべての年代で、「日本経済新聞(日経電子版を含む)」が最も多くの回答を集めた(本問は複数回答)。

これに対し、20代で最も多かったのは「セミナー(単発開催のもの/現地・オンライン問わず)」で、半分の人が利用したことがあると回答。

そのほか、20代・30代は「スクール(単発開催のもの/現地・オンライン問わず)」や「勉強会・サロン・コミュニティ」「YouTubeのメンバーシップ」を選んだ人の割合が他の年代より高く、様々なサービスを駆使しながら学んでいることがわかる。

ただ、20代を除けば、どの世代においても「日本経済新聞」に「株雑誌」「書籍」を加えた文字媒体で学んでいる人の割合が依然として多く、個人投資家の根強い支持を得ていることがわかった。

若い世代ほど「株」学習に積極的 約6割がお金をかけて学ぶ20代に対し、60代以上は3人に1人が学習しない派
株学習のために活用しているもの

■20代は学習に使うお金も多い。

では、それぞれの年代で、株式投資の学習に対してどれくらいの金額を使っているのか調査したところ、30代以上では「10万円未満」が多数派だったのに対し、20代だけは「20万~30万円未満」と回答した人が最も多く、3割超え。


20万円以上の金額を使っている人の割合も唯一過半数を超えており、この結果に同社は、学習に対しても最も積極的に「投資」しているのは20代であることが見えてきたとしている。

若い世代ほど「株」学習に積極的 約6割がお金をかけて学ぶ20代に対し、60代以上は3人に1人が学習しない派
株式投資の学習に対して使った金額

■様々なサービスで幅広く学習に取り組む20代の声

株式投資の学習に積極的な20代は、具体的にどんな情報を役立てているのでしょうか?これまでに学んだことのうち実際の取引において役に立った情報について自由記述形式で回答してもらった中から、20代から寄せられた回答の一部を抜粋してご紹介します。

【調査概要】
調査対象:全国の株式投資に取り組む個人投資家
調査人数:800人(男性398人、女性402人)
調査期間:2025年4月26日
調査方法:インターネット調査
調査主体:トレジャープロモート

<参考>
株の学校ドットコム株式投資に関する学習についてアンケート調査
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