清涼飲料用ペットボトル容器が「環境配慮設計認定制度」対象製品に 企業のエコ設計を後押し
全国清涼飲料連合会(以下、全清飲)は7月24日、特に優れた設計製品について認定を行う「環境配慮設計認定制度」において清涼飲料用ペットボトルに係る設計認定基準が公表されたことを発表した。

清涼飲料用ペットボトル容器の設計認定基準(詳細事項)環境配慮設計認定制度は、2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法に基づいて制定された「プラスチック使用製品設計指針」に則したプラスチック使用製品のうち、特に優れた設計製品について主務大臣の認定を受けることができるもの。


今回、清涼飲料用ペットボトルは、認定基準の第一弾となる4つの製品分野のひとつとして公表されたという。

今後は清涼飲料製造事業者各社が、各ブランドの個別製品ごとに認定申請を行い、認定製品は経済産業省、各事業者のHPなどで公表が可能になるとのことだ。

清涼飲料業界では、関連団体であるPETボトルリサイクル推進協議会により30年以上前より、再生利用が容易な製品の設計として「指定PETボトルの自主設計ガイドライン」を制定。

さらにガイドラインは、リサイクル適性に特化した規制のため、国で定められた指針を補完し、環境配慮設計を進める際に検討すべき事項を具体的にまとめた「PETボトルの環境配慮設計指針」が2024年2月に策定されている。

今回の環境配慮設計認定基準においては、認定を受けるため製品のライフサイクル全体で環境負荷を低減する設計が求められており、設計認定を受けるにあたっては、(1)総合的な評価および情報などの公表(2)製品分野ごとに別に定める基準(認定基準)に適合している、ことが求められているという。

清涼飲料ペットボトル容器については、全国清涼飲料連合会、PETボトルリサイクル推進協議会において国との議論を重ね、設計認定基準が公表されたとのことだ。
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