大東建託、AI活用で現場監督業務を支援する「AI現場監督構想」を策定 建設2024年問題にも対応
大東建託は、人工知能(AI)を活用して建設現場における現場監督業務を支援する「AI現場監督構想」を策定し、その開発に着手したと発表した。

第一弾の施策として、工程内検査写真をAIが自動で分類するシステムを開発し、9月より全国の施工現場で導入するという。


このAIシステムは、現場監督が検査業務で撮影した写真をアップロードするだけで、検査項目に沿って自動で分類・登録する仕組み。

従来は検査項目が約260種類におよび、現場監督が業後に手動で写真を振り分ける作業が必要だったが、同システムにより作業時間が従来の50%程度削減できる見込みとしている。また、振り分けミスのリスク軽減にもつながるとしている。

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現場監督による工程内検査写真撮影イメージ現場監督の資格保有者、とくに1級建築施工管理技士などの人材は高齢化とともに減少傾向にあり、いわゆる「建設2024年問題」にも関連する深刻な課題となっているという。

同社は全国で常時約2,000カ所の施工現場が稼働する中、資格保有者が複数現場を兼任するケースも多く、効率化と品質の均一化が求められていたとのことだ。

今回の「AI現場監督構想」では、同社が蓄積してきた業務ノウハウや協力会社に関するデータを活用し、現場監督1人あたりの業務効率を2028年までに20%向上させることを目標としている。
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