27卒・旧帝大早慶層の就職人気ランキング、上位5社を総合商社が完全独占  シビアな企業選びが浮き彫りに
リーディングマークは、2026年1-3月に就職活動を実施している旧帝大早慶層(※)を対象とした「2027年卒 春期 統合版/就職人気企業ランキング」を企画・編集し、上位100社の人気ランキングを発表した。

■さらに強まる「商社一強時代」トップ5を総合商社が完全独占

27卒春期の総合ランキングでは、1位・三菱商事(1位→1位/23.26%→23.73%)、2位・伊藤忠商事(2位→2位/20.33%→22.78%)、3位・三井物産(3位→3位/18.14%→21.98%)、4位・丸紅(4位→4位/15.46%→16.18%)、5位・住友商事(5位→5位/15.07%→15.23%)と、上位5社を総合商社が完全独占する結果となった。

このトップ5の顔ぶれと順位は昨年(26卒春期)と変わらないものの、特筆すべきは上位層への「一極集中」。
上位企業の多くが得票割合を前年より伸ばしており、旧帝大早慶層の学生における商社人気の過熱ぶりが伺える。

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<2027年卒 春期 人気企業ランキング(1位~100位抜粋)>※26卒春調査との比較

■IT・コンサル人気の低迷が鮮明に。運輸業界が躍進する一方、これまで人気を牽引してきた業界に陰り

トップの「総合商社」が前年の36.3%から39.3%へとさらにシェアを拡大したほか、「運輸」が10.5%から14.1%へと躍進。個別企業でも、日本郵船(40位→14位)や商船三井(72位→25位)などが大幅に順位を上げて上位にランクインしている。

一方で、近年就活市場を牽引してきた「コンサルティング・シンクタンク」は19.2%から18.6%へ微減、「IT」に至っては18.2%から13.0%へと大幅にシェアを落とす結果に。

個別企業を見ても、楽天グループ(13位→93位)、アクセンチュア(14位→32位)やデロイトトーマツコンサルティング(27位→75位)といった人気企業が揃って得票割合を落としており、業界全体の数値を押し下げる象徴的な変動が見られた。

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志望業界

■平均期待年収は「930万円」インフレ時代のシビアな企業選び

●「30代で1000万円」インフレが高収入への期待を後押し

「30歳時点での期待年収」を調査したところ、平均は「930万円」となり、昨年の905万円から25万円上昇した。また、全体の4割以上の学生が1,000万円以上を希望しており、インフレや物価高といった社会情勢を背景に、高年収を約束する業界・企業への集中に拍車がかかっている結果に。

実際、学生が企業を選ぶ際に重視する項目(全40項目より選択)において、「将来的な高所得の見通し」が前年に引き続き不動の1位を獲得した。

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<30歳時の期待年収(万円)>●「挑戦」に加えて「安心感」を。「友好的な職場環境」がトップ3へ急浮上

高年収を求める一方で、働き方の価値観には変化が見られ、企業の魅力要因において、前年6位だった「友好的な職場環境を提供する」が3位へと急浮上。

また、「競争力のある福利厚生」が10位から9位へ順位を上げる一方で、「チャレンジ性のある仕事」も3位から4位へとなったものの、依然重要視されている。


経済的な「実利」をシビアに求めつつも、過度な競争環境ではなく、「良好な人間関係の中で安心して挑戦できる環境」を同時に希求していることが示唆されるなど、27卒学生のリアルな変化が現れた。

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<学生が企業を選ぶ際に重視する項目(全40項目より選択)>【調査概要】
調査対象:
・対象学生:2027年卒予定の、東京大学、一橋大学、東京科学大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生・大学院生
調査期間:2026年1月~2026年3月
調査方法:
・弊社主催の合同説明会、または弊社会員へのWEBアンケートにより回収
・選社企業は、弊社にてリストアップした約400社より学生1人につき第一志望企業群(5社)を選定
有効回答:2,002名(男性69.5%、女性30.5%)

(※)旧帝大早慶層:旧帝大(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)、慶大、早大、一橋大、東京科学大、神戸大を指す

<参考>
リーディングマーク『2027年卒 春期 就職人気企業ランキング(1-3月)
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