ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月18日放送)にジャーナリストの有本香が出演。安倍総理が金正恩委員長に新たな首脳宣言づくりも可能と打診していたとするニュースについて解説した。
25日、平壌で旧正月の記念公演を鑑賞する金正恩朝鮮労働党委員長ら。最前列右から2人目が叔母の金慶喜氏(朝鮮中央通信=共同)=2020年1月25日 写真提供:共同通信社
首脳会談と共に打診していた新たな日朝首脳宣言づくり
共同通信によると安倍総理大臣が2019年5月、北朝鮮の金正恩委員長との前提条件のない首脳会談を呼び掛けた際、新たな首脳宣言づくりも可能と打診していたことが16日までにわかった。
飯田)この打診に対して、北朝鮮がどのような反応をしたかは伝えられていません。これは共同通信のみが出しているようです。
有本)そのため、まだわからないところではあります。ただ昨年(2019年)2月、ハノイで米朝首脳会談があり、その後に日本側がかなり動きを活発化させたことは間違いありません。
飯田)当時の内閣情報調査室の室長だった北村さんが、いろいろ会っていたという話も出ています。

犯人を発見した警察犬、ガリバーをなでる北村滋本部長=2009年11月3日 写真提供:産経新聞社
日本が活発に動いていたことは事実
有本)現在の国家安全保障局長ですね。日本側から複数の筋があるのは、かなり異例だと思います。通常は二元外交だと言われてしまうので、一本化してしか会いません。北村さんは外務省の人ではありません。
飯田)もともとは警察官僚ですね。
有本)それ以外に、議員筋からも北朝鮮に対しての接触を、かなり積極的に去年(2019年)の春ごろしていました。それは私も情報を貰っています。
飯田)向こうからのメッセージなのか。
有本)現在、北朝鮮は非常に困窮していますが、簡単にあちらが引いて来るということはまずありません。何かを仕掛けているのかなという気もしますよね。
飯田)制裁がある程度効いていて、経済が困窮しているという説もあります。一方で北朝鮮からの石炭は、約8割が瀬取りで中国に行っているという話もあります。

朝鮮労働党中央委員会総会3日目に出席する金正恩党委員長=朝鮮中央通信が12月31日に配信(北朝鮮・平壌) 写真提供:時事通信社
経済的な困窮から金正恩委員長の健康面の不安まである情報
有本)中国を絡ませて、瀬取りがあるというのは事実です。
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