【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1053回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の『とんび』と『バーニング・ダウン 爆発都市』をご紹介します。
『とんび』
映画館で観たい!『とんび』 ~親子の絆は、どんなときもつながっている……
これまで2度テレビドラマ化され、不朽の名作として知られている重松清のベストセラー小説『とんび』が、初めて映画になりました。
原作にはないオリジナルストーリーを加えて、いつの時代も変わることがない親子の絆を描いた“家族の物語”が、いま、号泣必至ムービーとして話題を集めています。

『とんび』
『とんび』のあらすじ
昭和37年、瀬戸内海に面した広島県備後市。運送会社で働くヤスは、幼いころに両親と離別したことがきっかけで、自分の“家族”を持つことに憧れていた。
そんななか、愛妻の妊娠が発覚。やがて、息子・アキラが生まれる。ヤスはもちろん、姉貴分のたえ子や幼馴染の照雲たちも「とんびが鷹を生んだ」と大喜び。ところが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死によって脆くも崩れてしまう。
突然の出来事に失望しながらも、仲間たちに支えられて子育てに奮闘するヤス。しかし、誰も語らない母親の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついてしまい……。