戦場カメラマンの渡部陽一が5月31日(火)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について語った。
【ウクライナ侵攻】4月28日夜にミサイル攻撃を受けたキーウ中心街のマンション=4月30日、ウクライナ・キーウ 写真提供:産経新聞社
ウクライナに取材のため10日間滞在したという渡部。現地はどんな様子だったのか。「ウクライナ全域を見ると都市部に関しては、ライフラインはほぼ7割戻っています。銀行業務、ホテル、鉄道、全てが日常に限りなく戻っているので、首都キーウの中心部には大きなビルがあり、たくさんの人が行き交っています。ただ、その場所から30キロ離れてみると大量虐殺が発生したイルピンだったり、ブチャだったり戦場の傷跡がはっきりと残っている」とウクライナ都市部と激戦地には大きな温度差があると明かした。
また、渡部が戦場カメラマンの取材をするなかで最も大切なことは“現地のガイド選び”だという。「一人で行って一人で取材をするのはほぼ不可能に近い。現地のガイドさんの支えがあるからこそ取材が成立する。生きて帰国できるのは100%ガイドさんのおかげ」と話す渡部。では、現地のガイドは、どのようにして選んでいるのか。渡部は「知り合う入り口は、ジャーナリストやカメラマンによってやり方がそれぞれある」と前置きしたうえで、「僕のやり方のひとつは、教育関係機関から紹介していただく。決して無理強いすることはありませんが、大学や地域の学校などに繋げてもらう。
一方で、現地のガイド選びを間違えると命の危険にさらされることもあるという。「ガイドさんに情報を売られたり、自分の足跡を外部に発信されて敵対勢力などが足跡を辿ってくるなど、何かしらトラブルに巻き込まれる可能性がある」と語った。
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