10月5日(木)、お笑いコンビナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜~木曜 13時~15時30分)が放送。日曜劇場『VIVANT』(TBSテレビ系)の劇伴音楽を担当した、作曲家の千住明がゲスト出演し、曲作りの裏側を語った。

『VIVANT』音楽担当・千住明、最終話の内容を知らずに曲作...の画像はこちら >>

「日曜劇場『VIVANT』(上)」 原作:福澤克雄  ノベライズ:蒔田陽平  ~株式会社扶桑社(2023.08.08) プレスリリースより

世間から大きな反響を呼び、ナイツらもハマったと話す『VIVANT』のテーマ曲やBGM音楽を担当した千住が、作曲を依頼された際の心境について明かした。

土屋:(ドラマの)反響は大きかったですか?

千住:大きかったですね。福澤克雄監督のチームですからある程度は予想していました。

土屋:そうですか。

千住:全てのスタッフ、そしてキャストは、主役じゃないのに主役級の人が、いろんな世界からやって来てて、今まで自分の世界でやっていた事を元に(トップクラスの仕事を)やって見せるというのは、見ていて楽しいです。

土屋:いろんなジャンルの一流たちが集まってくるからそれも楽しみだったんですね。

千住:ただ、今回“秘密”が多かったので、僕らでもほんの少しずつしか(ドラマの内容を)知らなかったんですよ!

土屋:そうですか!

千住:なので(作曲する上で)、象のしっぽを持たされて「耳を書け」と言われているようなものでね……このチームで何本も(作品を作って)やってますから、スケールの大きさは分かっているので「こんなもんで許してもらえるわけないよな」とか思いながら書くわけですよ(笑)

(一同 驚き)

『VIVANT』音楽担当・千住明、最終話の内容を知らずに曲作りしていた「9話まで知っていれば書けるでしょ?って(笑)」
千住明氏、貴重な楽譜も持参!

千住明氏、貴重な楽譜も持参!

千住は、『VIVANT』の監督を務めた福澤克雄とは過去にも『砂の器』『流星ワゴン』などの作品でタッグを組んでいたため、作品の情報が少ない中でもドラマ音楽を作り上げる事ができたと話した。さらに、作曲の裏話としてドラマの台本をもらった際に言われた、衝撃の一言について語った。

土屋:ストーリーは分からないけど、どの辺まで伝えられて曲作りされるんですか?

千住:進行表のようなものが70%と音楽を書き出した時点で台本を半分もらっています。

土屋:なるほど。

千住:最終回の10話の台本は、音楽録音終わって、(ドラマの)放送が始まった後でもらいました。

塙:どういうことですか?

千住:僕らは(最終回の内容を)教えてもらってないという事ですね。

土屋:イチ視聴者と同じ感じで見たんですか?

千住:だから、まぁ「9話まで(情報が)あれば書けるでしょ?」という事ですね(笑)

(一同 笑い)

『VIVANT』音楽担当・千住明、最終話の内容を知らずに曲作りしていた「9話まで知っていれば書けるでしょ?って(笑)」
普段、人前では弾かない千住明氏による『VIVANT』テーマ曲の貴重な生演奏

普段、人前では弾かない千住明氏による『VIVANT』テーマ曲の貴重な生演奏

最終回の内容を知らないまま作曲に臨むことになった千住だが、歌詞がないドラマ音楽を「誰が何回聞いても対応できる……歌に勝つ曲を七転八倒しながら書いた」と語った。

『VIVANT』音楽担当・千住明、最終話の内容を知らずに曲作りしていた「9話まで知っていれば書けるでしょ?って(笑)」
千住明  ナイツ・塙宣之、土屋伸之  ハリセンボン・箕輪はるか

千住明  ナイツ・塙宣之、土屋伸之  ハリセンボン箕輪はるか

さらに、事前に聞いていたドラマ『VIVANT』の内容について「ネタバレしたくならなかったのか?」という塙の質問には「外に出たら言いたくなるからじっとしてた」と話題のドラマの内容を喋らない努力を陰で行っていた事を明かした。

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