映画パーソナリティ・雑談家のコトブキツカサがパーソナリティを務めるニッポン放送のインターネットラジオ番組「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」(第347回)が更新。昨今、各方面で話題となる「ネタバレ問題」について私見を語った。

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第96回アカデミー賞取材時のコトブキツカサ氏(写真右)

コトブキは“作品内容や情報のネタバレ”に関して過敏になっている原因について「SNSの発達にある」と指摘。

「『作品を観るまで何も知りたくない。情報を入れたくない』という方もいると思うのですが、実際のところ、今の時代に言ってそれは難しいこと。主人公は誰なのか。タイトルやさまざまなビジュアル。それらを全く何も知らない状態で映画を観に行くことはなかなかできないと思います。」

「もちろん、楽しみを奪うようなネタバレは注意すべきですが、紹介や宣伝する側の気持ちとしては、偶然その作品に出逢う人を少しでも増やしたい。

何かのキッカケで興味を持ってもらって劇場に足を運んで欲しいというのがあるので、情報をすべて伏せた状態でPRするというのは難しいのが現実です。」と語った。

また、ネタバレに絡めて情報解禁の事情については「作品によってですが、映画批評のレビューにも映画会社との“エンバーゴ”という契約があって、試写会の後に『観たこともまだ言ってはいけない期間』、『観たことは言っていいけど内容には触れてはいけない期間』、『ざっくりとした感想なら大丈夫な期間』。『レビューして良い期間』など、かなり細かく刻まれることがある。そのあたりも、昨今の“ネタバレ問題”と関連していると思います。」と解説した。

また、極度にネタバレを嫌う“ネタバレ警察”と呼ばれる風潮については「個人的にはちょっと過剰になりすぎていると感じる部分がありますが、コンプライアンスなども含めて、いろいろ制約がある中、それに対して文句を言うだけというよりは、制約そのものも楽しんでいけるように考えるのがいいのでは?と個人的には思っています。」と語った。