電気代の高騰が続く昨今、できる限り節電したいというのは誰もが思うところですよね。とはいえ、忙しい日々の中で大がかりな節電は難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、簡単にできるのに効果的な節電ワザを4つご紹介。少ない労力で、電気代を節約できる方法を見つけて、家計の負担を減らしましょう!
■節電ワザ1. できるだけ照明をLED化する
効率的に節電をするためには、まずどこに手を付けるべきなのかをしっかりと把握する必要があります。JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター)の「家庭における消費電力量の内訳」によると、消費電力量の約40.9%は「加熱・冷却機器」で占められており、その中でもエアコンが約14.7%、冷蔵庫が約14.3%とその大半を占めています。
また、3位の「照明機器」(約13.5%)、4位の「テレビ」(約9.4%)、5位の「パソコン」(約3.9%)までで消費電力量の過半数を占めています(「その他」を除いた場合)。
これを踏まえても、やはり最も効率的な節電ワザは「家電の買い替え」ということになります。例えば、エアコンは家電の中でも省エネ性能が著しく進化しているものの1つ。また、近年省エネ性の進化が著しい冷蔵庫の買い替えは大きな効果が期待できます。
とはいえ、どちらも高額な家電なので、おすすめしたいのがLED照明の導入です。従来の白熱電球をLED電球に替えることで、消費電力を大幅に削減できます。LED電球は同じ明るさで白熱電球の約6分の1の消費電力を実現しているのです。
これは蛍光灯と比べても約半分なので、蛍光灯のシーリングライトを使用している場合でも十分に節電を実現できます。
また、環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、全国では約65.1%の家庭がリビングルームの照明としてLEDを使用しており、蛍光灯は約35.7%、白熱電球は約7.1%となっています。
白熱電球は世界的に生産が終了していますし、蛍光灯も多くのメーカーが生産を終了し、今後買えなくなることが予想されます。そのため、白熱電球や蛍光灯を使用している場合、できるだけ早くLED化するのがおすすめです。
■節電ワザ2. エアコンの設定温度を見直す
先ほど紹介したように、家庭における消費電力量の多くがエアコンで占められています。エアコンを買い替えるのは大変ですが、エアコンの設定温度を見直すことで節電につなげられます。
▼夏は設定温度「28℃」を目安にして扇風機も活用冷房使用時は、エアコンの設定温度を28℃くらいに設定することをおすすめします。これにより、運転負荷が軽減され、消費電力を抑えられます。
しかし28℃に設定するだけでは、暑さを強く感じる場合もあります。そのため、エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを組み合わせるのがおすすめ。扇風機やサーキュレーターによって室内の空気を循環させることで、温度ムラを防げます。また、風にあたることで涼しさを感じられます。
▼冬は設定温度「20℃」を目指して暖かい格好を冬の暖房使用時は設定温度を20℃くらいに設定し、暖かい格好を心掛けるようにしましょう。ホットカーペットを組み合わせて足元から温めると、より暖かく感じられるようになるため、設定温度をより下げて運転することも可能になります。
■節電ワザ3. 冷蔵庫の温度設定や使い方を見直す
消費電力量で第2位の冷蔵庫の温度設定を見直すことも効果的です。冷蔵庫の多くは、冷蔵室、チルドルーム、野菜室、冷凍室それぞれで「強・中・弱」などの温度設定ができるようになっています。庫内の設定温度を上げることで冷却の負担が減り、消費電力を抑えられるのです。
ただし、設定温度を上げると肉や魚などの生鮮食品の傷むリスクが増し、保存期間が短くなる可能性も。設定温度の変更は、自宅での食材の取り扱いスタイルに合わせて慎重に行う必要があります。
そのため、設定温度を見直す前に、まずは冷蔵室と冷凍室、それぞれの使い方を見直すとよいでしょう。
▼冷蔵室は冷気を循環させることが重要冷蔵室を省エネ運転させるためには、食材を整理整頓し、空気の循環を良くすることが重要です。食品を詰め込み過ぎると冷却効果が低下しますので、適度なスペースを保ちましょう。また、食品を熱いまま入れずに、冷ましてから収納することで、冷蔵庫の温度上昇を防げます。
冷蔵庫のドアは必要なとき以外は開け閉めを控え、庫内の冷気が逃げないようにするのも大切。また、定期的にフィルターや冷却器の清掃を行うことも重要です。
▼冷凍室はたっぷり保管したほうが省エネに冷凍室の場合、すき間を空けることで冷気を循環させることよりも、冷凍食品をたっぷりと保管したほうが冷却効率が高まります。冷凍食品同士が触れ合うことで互いを冷やし合うためです。
これらの方法を実践することで、冷蔵庫の運転効率が向上し、省エネにつながります。
■節電ワザ4. できるだけ「保温」をオフにする
節電ワザとして、使っていない電子機器や家電の電源をこまめに切ることも重要だというのはご存じの方も多いと思います。しかし、それよりも重要なのが「保温を切ること」です。
「省エネ性能カタログ 2024年版」によると、炊飯器の炊飯時の消費電力量は1回につき約158Wh(1KWh当たり31円換算で約4.9円)。一方で、保温時の消費電力は1時間当たり約16.5Whです。仮に4時間保温すると約66Whとなり、冷やご飯を消費電力約700Wの電子レンジで3分温めた消費電力量(約35Wh)を大きく上回ります。
さらに10時間保温し続けると約165Whとなり、炊飯時の消費電力量を上回ってしまいます。家族が食事する時間帯がバラバラの場合でも、なるべく炊飯後4時間くらいまでには保温を切ることをおすすめします。
電気ポットも同様です。一般的に、保温時の消費電力は1時間当たり約15Whくらいになるため、炊飯器とほぼ同等の電気代がかかってしまいます。
これらの方法は手軽に始められるだけでなく、一定の節電効果が期待できます。電力を節約しながら、快適な生活を維持するために、ぜひ実践してみてください。
そこで今回は、簡単にできるのに効果的な節電ワザを4つご紹介。少ない労力で、電気代を節約できる方法を見つけて、家計の負担を減らしましょう!
■節電ワザ1. できるだけ照明をLED化する
効率的に節電をするためには、まずどこに手を付けるべきなのかをしっかりと把握する必要があります。JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター)の「家庭における消費電力量の内訳」によると、消費電力量の約40.9%は「加熱・冷却機器」で占められており、その中でもエアコンが約14.7%、冷蔵庫が約14.3%とその大半を占めています。
また、3位の「照明機器」(約13.5%)、4位の「テレビ」(約9.4%)、5位の「パソコン」(約3.9%)までで消費電力量の過半数を占めています(「その他」を除いた場合)。
これを踏まえても、やはり最も効率的な節電ワザは「家電の買い替え」ということになります。例えば、エアコンは家電の中でも省エネ性能が著しく進化しているものの1つ。また、近年省エネ性の進化が著しい冷蔵庫の買い替えは大きな効果が期待できます。
とはいえ、どちらも高額な家電なので、おすすめしたいのがLED照明の導入です。従来の白熱電球をLED電球に替えることで、消費電力を大幅に削減できます。LED電球は同じ明るさで白熱電球の約6分の1の消費電力を実現しているのです。
これは蛍光灯と比べても約半分なので、蛍光灯のシーリングライトを使用している場合でも十分に節電を実現できます。
また、環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、全国では約65.1%の家庭がリビングルームの照明としてLEDを使用しており、蛍光灯は約35.7%、白熱電球は約7.1%となっています。
白熱電球は世界的に生産が終了していますし、蛍光灯も多くのメーカーが生産を終了し、今後買えなくなることが予想されます。そのため、白熱電球や蛍光灯を使用している場合、できるだけ早くLED化するのがおすすめです。
■節電ワザ2. エアコンの設定温度を見直す
先ほど紹介したように、家庭における消費電力量の多くがエアコンで占められています。エアコンを買い替えるのは大変ですが、エアコンの設定温度を見直すことで節電につなげられます。
▼夏は設定温度「28℃」を目安にして扇風機も活用冷房使用時は、エアコンの設定温度を28℃くらいに設定することをおすすめします。これにより、運転負荷が軽減され、消費電力を抑えられます。
しかし28℃に設定するだけでは、暑さを強く感じる場合もあります。そのため、エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを組み合わせるのがおすすめ。扇風機やサーキュレーターによって室内の空気を循環させることで、温度ムラを防げます。また、風にあたることで涼しさを感じられます。
▼冬は設定温度「20℃」を目指して暖かい格好を冬の暖房使用時は設定温度を20℃くらいに設定し、暖かい格好を心掛けるようにしましょう。ホットカーペットを組み合わせて足元から温めると、より暖かく感じられるようになるため、設定温度をより下げて運転することも可能になります。
広い室内を1人で過ごす場合、エアコンではなくこたつを使って消費電力を抑えるのもおすすめです。
■節電ワザ3. 冷蔵庫の温度設定や使い方を見直す
消費電力量で第2位の冷蔵庫の温度設定を見直すことも効果的です。冷蔵庫の多くは、冷蔵室、チルドルーム、野菜室、冷凍室それぞれで「強・中・弱」などの温度設定ができるようになっています。庫内の設定温度を上げることで冷却の負担が減り、消費電力を抑えられるのです。
ただし、設定温度を上げると肉や魚などの生鮮食品の傷むリスクが増し、保存期間が短くなる可能性も。設定温度の変更は、自宅での食材の取り扱いスタイルに合わせて慎重に行う必要があります。
そのため、設定温度を見直す前に、まずは冷蔵室と冷凍室、それぞれの使い方を見直すとよいでしょう。
▼冷蔵室は冷気を循環させることが重要冷蔵室を省エネ運転させるためには、食材を整理整頓し、空気の循環を良くすることが重要です。食品を詰め込み過ぎると冷却効果が低下しますので、適度なスペースを保ちましょう。また、食品を熱いまま入れずに、冷ましてから収納することで、冷蔵庫の温度上昇を防げます。
冷蔵庫のドアは必要なとき以外は開け閉めを控え、庫内の冷気が逃げないようにするのも大切。また、定期的にフィルターや冷却器の清掃を行うことも重要です。
▼冷凍室はたっぷり保管したほうが省エネに冷凍室の場合、すき間を空けることで冷気を循環させることよりも、冷凍食品をたっぷりと保管したほうが冷却効率が高まります。冷凍食品同士が触れ合うことで互いを冷やし合うためです。
これらの方法を実践することで、冷蔵庫の運転効率が向上し、省エネにつながります。
■節電ワザ4. できるだけ「保温」をオフにする
節電ワザとして、使っていない電子機器や家電の電源をこまめに切ることも重要だというのはご存じの方も多いと思います。しかし、それよりも重要なのが「保温を切ること」です。
「省エネ性能カタログ 2024年版」によると、炊飯器の炊飯時の消費電力量は1回につき約158Wh(1KWh当たり31円換算で約4.9円)。一方で、保温時の消費電力は1時間当たり約16.5Whです。仮に4時間保温すると約66Whとなり、冷やご飯を消費電力約700Wの電子レンジで3分温めた消費電力量(約35Wh)を大きく上回ります。
さらに10時間保温し続けると約165Whとなり、炊飯時の消費電力量を上回ってしまいます。家族が食事する時間帯がバラバラの場合でも、なるべく炊飯後4時間くらいまでには保温を切ることをおすすめします。
電気ポットも同様です。一般的に、保温時の消費電力は1時間当たり約15Whくらいになるため、炊飯器とほぼ同等の電気代がかかってしまいます。
電気ケトルで必要な分だけ沸かすか、保温ポットなどに移し替えるといった工夫によって節電を実現できます。
これらの方法は手軽に始められるだけでなく、一定の節電効果が期待できます。電力を節約しながら、快適な生活を維持するために、ぜひ実践してみてください。
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