現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住74歳男性のケースをご紹介します。
■回答者プロフィール
回答者本人:74歳男性
同居家族構成:本人、妻(72歳)
居住地:福岡県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:850万円
現在の資産:預貯金4400万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:国民年金480カ月、厚生年金480カ月
■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):27万7385円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金7万円、給与収入なし
■「ぜいたくはできない。旅行に行くのを控えている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。
その理由として「入院等の突発的なことがあった場合、かなり生活が苦しくなると予想して不安を感じている。また、息子夫婦や孫が帰ってきた際にいろいろとお金が入り用になり、足りなくなることが多い。持ち家のため固定資産税等がかかり、ぜいたくはできない。旅行に行くのを控えている」と語っています。
ひと月の支出は約「23万円」。夫婦の年金だけでは「足りない月がある」と回答されています。
■「年金が年々減っていく傾向にあり心配」
年金で足りない支出については「貯蓄から補填(ほてん)」しているという投稿者。
年金生活においては「節電」を心掛けているとのこと。
今の生活での不安については「現役時代と違い自分で稼ぐことが難しいので不安になる。また年金が年々減っていく傾向にあり心配だ(※)。今は何とか生活できているが、今後自分が先に亡くなった場合の妻のことを思うと、心が暗くなる」とコメントされています。
※国民年金の支給額は増加傾向にあります
■「節約を楽しみながら工夫してお金を使っている」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「投資をして資産を増やせばよかった」と回答。
一方で「時間がたくさんあるため、節約を楽しみながら工夫してお金を使っている。食費を抑えるために、畑で自家菜園をして週末にはホームパーティーを行っている。旅行に頻繁に行けないが、工夫次第で豊かで自在な生活はできると感じている」と前向きに日常を楽しんでおられるようでした。
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