夏のコーディネートは、アイテム数が少ないので単調になりがち。アクセントカラーを取り入れるとコーディネートが見違えます。


アクセントカラーとは、コーディネート全体のバランスを取りながら、特定のアイテムや部分に視線を集めるために用いられる色のこと。コーディネートの大部分を占める落ち着いたベースカラーに対して、ぱっと目を引く鮮やかな色を選びます。

全体の10~20%を占めるようにすると効果的で、バッグやシューズなどの小物で取り入れるのが定番です。

今回は、WEARに投稿された写真を例に、アクセントカラーの取り入れ方を解説します。

■ネイビーのワンピースにブルーのカーディガン
単調な夏コーデを華やかに! トレンド感のある「アクセントカラー」の取り入れ方
出典:WEAR

アクセントカラーは、ベースカラーと調和しコントラストがある色を選ぶと効果的。ベースカラーをネイビーにして、鮮やかなブルーをアクセントカラーにすると、夏らしい涼やかなコーディネートを楽しめます。

この写真は、ネイビーのワンピースにブルーのカーディガンを肩掛けしたコーディネート。同系色のコントラスト配色は、誰にでもまねしやすいカラースキームです。ワンピースはポコポコとしたサッカー素材(凹凸を出した素材)で、カーディガンはナチュラルなシアー感が魅力の薄手素材。

小物はカゴバッグとサンダルというように夏ならではのシンプルなコーディネートですが、着映えするのはコントラスト配色の効果です。

■ブラウン&ブラックコーデにシルバーのバッグ
単調な夏コーデを華やかに! トレンド感のある「アクセントカラー」の取り入れ方
出典:WEAR

涼やかなシルバーは夏のアクセントカラーとしておすすめの色の1つ。ベースカラーをダークカラーでまとめると、シルバーの輝きが視線を集めます。


この写真は、ブラウンのTシャツとブラックのタイトスカートに、シルバーのバッグを合わせたコーディネート。メタリックコード(金属のような光沢を持つひも)を使用した華やかな素材感のバッグは、ダークカラーに輝きを添え、夏のムードを盛り上げてくれます。

ナイキエアの厚底サンダルも、トレンド感とスタイルアップに一役買っています。

■ホワイトコーデにブルーのスニーカー
単調な夏コーデを華やかに! トレンド感のある「アクセントカラー」の取り入れ方
出典:WEAR

ベースカラーを白にする場合、アクセントカラーには比較的自由度があります。ピンク、ミントグリーン、ラベンダーなどのパステルカラーは春向きで、ボルドー、カーキ、ネイビーなどのダークカラーは秋向き。赤、青、黄色などのビビッドカラーは、夏におすすめのアクセントカラーです。

この写真は、ジャガード素材のトップスとワイドデニムを白でそろえ、ブルーのスニーカーをアクセントにしたコーディネート。ソフトなアッパーが印象的な薄底のスニーカーは、70年代のビンテージ感が漂います。こだわりが感じられるアイテムを取り入れると、着る人の個性が輝きますよ。

■プリントTシャツのイエローをアクセントに
単調な夏コーデを華やかに! トレンド感のある「アクセントカラー」の取り入れ方
出典:WEAR

カーディガン、バッグ、シューズなどの小物だけでなく、Tシャツのロゴやプリントもアクセントカラーとして活用できます。

この写真は、白地のプリントシャツとネイビーのプリーツパンツのコーディネート。トレンド感のあるフルーツ柄のシャツには、イエローのレモンが描かれています。
全体をネイビーと白でまとめると、誘目性の高いイエローがぱっと目に飛び込んできます。涼やかなレモンイエローは夏におすすめのアクセントカラーの1つです。

今回ご紹介したように、ブルー、シルバー、イエローは、夏におすすめのアクセントカラーです。アクセントカラーはベースカラーに対して目立つ色なので、分量が多過ぎるのはNG。今回ご紹介したカラーバランスを参考にしてみてくださいね。

▼松本 英恵プロフィールカラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。
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